今日のお客様は伊勢根付の職人、中川忠峰さんと梶浦明日香さんです。
師匠の中川さんの元で梶浦さんは根付について学び、今年は、現代(げんだい)木彫(もくちょう)根付(ねつけ)公募展で優秀賞を受賞されました。
明日香さんがずっと欲しかった賞の受賞です。
日本の伝統文化に触れ合ったことがきっかけで職人の世界に飛び込んだ明日香さん。その魅力はどこにあるのでしょう。
38年前に根付と出会った中川さん。
独学で学ばれた中川さんが得意とされる作品はからくりもの。
クリの実の中に虫が入っていたり、さやの中の小さな豆が揺れていたりと可愛くて思わず笑みがこぼれる作品です。
その師匠の元で、基礎を学び、根付のおもしろさを知る明日香さんです。
今、日本で作られた根付のほとんどが外国の人の元へ行っています。
日本人よりも海外の人の方がその価値や芸術性をわかっていらっしゃるようです。
日本人に生まれて、この素晴らしい文化を絶やしてはいけない。
明日香さんは伝統工芸を担う若手職人グループ「常若」の代表を務めています。
漆芸、伊勢型紙彫り師、伊勢一刀彫、根付職人、それぞれに新しい職人の姿をこれから、見せてくれることでしょう。
そして、伊勢志摩サミットが行われる今年、師匠の作品は多くの人々に触れられる機会があるようです。
改めて、日本のすばらしさを感じた一日でした。






