今日のお客様は伊勢形紙協同組合理事長の林庸生さんです。
鈴鹿にある鈴鹿市伝統産業会館に行くと、この伊勢型紙のことがとてもよくわかります。
伊勢型紙は、友禅、ゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地に染めるのに
使うもので千有余年の歴史を誇り、現在は経済産業大臣指定伝統的工芸品用具の指定を受けています。
林理事長を始め、協同組合の皆さんは、この伊勢型紙を多くの人に広めるため
様々な活動をされていらっしゃいます。
江戸時代、鈴鹿には型を彫る職人さんがたくさんいました。
でも紺屋さんといわれる染屋さんは、この地にはできなかったそうです。
というのも、型を彫る仕事の需要が多く職人さんたちはとても潤って
いたようです。
そして現代、アートとして伊勢型紙に興味を持つ企業が増えつつあります。
ザコンランショップや、大手のデパートからも伊勢型紙の文様を使って商品を作りたいというオファーが寄せられているそうです。
ただ手染めではなくシルクスクリーンで染める技法がほとんどなので
そこに林さんは少し寂しさも感じていらっしゃるようですが・・・
でも伊勢型紙に多くの人が興味を持ってくれるのは嬉しいこと。
いろんな発想に驚いていらっしゃいます。
林さんたちは、鈴鹿市内の小学4年生を対象に伊勢型紙の体験講座を行っています。各小学校に行って指導をしているそうですが、子供たちの集中力は
想像以上。鈴鹿の子供たちに伊勢型紙の入り口を体験してもらっています。
毎年11月に伝統産業会館で行うイベントにお越しいただく人の数は年々
増えています。林理事長、伊勢型紙の可能性をこれからももっともっと広めてくださいね。
http://isekatagami.or.jp/