熊野の駅前、記念通り商店街をあるいていると見えてくるのが志ら玉のお店。
このお店の一角で毎日、お菓子を作り続けていらっしゃるのが、今日のお客様
橋本勝己さんと雅子さん。
蒸し器を開けるとふわ~っと立ち込める湯気に包まれて真っ白なお饅頭が顔を出します。ご主人が一生懸命に志ら玉を作っている光景は、外からも見る事ができるんですよ。見事な手さばきで、どんどんお饅頭が作られていきます。
米粉で作った皮で餡を包んだ志ら玉は、戦前から熊野にあるお菓子です。
その味を橋本さんが受け継いで50年。
米粉の中でもとくに粘りのある上新粉を使っているので、やわらかい皮が
できるそうです。
包む餡は少しあっさりめ。奥様の雅子さんは朝5時から準備もしています。
みんなが楽しみにしてくれるから、頑張って毎日おいしいお饅頭を作っています。昭和40年代の商店街は、いつもすごい人で賑わっていて、志ら玉もたくさん売れました。今では、その当時と比べると少し寂しくなってしまいましたが
志ら玉のファンは、たくさんいますよ。
志ら玉のお饅頭は、ずっと変わらない味ですが、包み紙もずっと変わっていません。水色と茶色で描かれた鬼ヶ城と楯ヶ﨑。
懐かしいデザインに心が躍ります。雅子さんがきれいに包装してくれた志ら玉を受け取るとあったかい。そのお饅頭から橋本さんご夫妻の優しさまで感じることができました。熊野に行ったら、お2人との会話も楽しんでくださいね。
熊野市木本町424-8
志ら玉
橋本勝巳さん・雅子さん
電話0597-85-2887