今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム ころん さん からのご相談でした・・・

******************************

この春小学校3年生になった息子のことですが・・・

1年生の時から、よく教科書やプリントを忘れたりしたので、

「うちの子、大丈夫かな」と、とても心配です。

毎朝「教科書持った?定規は持った?プリントは大丈夫?」と声をかけたり、

忘れものを学校まで届けに行ったこともあります。

さすがに高学年になった時にはそこまでしないつもりですが、

3年生になるので、どこまで手助けしていいか悩んでしまってます。

どうぞよろしくお願いいたします。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

お母さんが毎朝 「教科書持った?定規は持った?プリントは大丈夫?」

などと声をかけたりっていうのはすごくわかるんですけれども、

それをかけられ続けている子供からすると、教科書を持つことも 定規を持つことも

プリントを用意していくことも、

何か自分ごとじゃなくて、お母さんが気にすること、お母さんが気づいていくこと、

自分はそれをただやること、みたいに自分ごとに なかなかならずに

お母さんが気をつければいいこと、みたいな風に

ややもするとそういう風に思い込んでしまって定着してしまう恐れはありますね。



あんまり「何はどう?これはどう?」と言ってずっと聞き続けていくと

当事者意識がなかなか身につかないので、どこかからはそういう声かけも

減らしていく必要があるという風に思うわけです。

届けに行くっていうことも、やがてはそれを続けると

届けに来てくれるのが当たり前、そういう風になってもいけませんね。


1つは、やっぱり前日の夜に、例えば 「確認タイム」というのを常に設けて、

毎朝いろいろと聞かなくてもいいように、必ず前日の夜に

明日の持ち物確認タイムというのを習慣にしましょう。


そこにはあまりお母さんは口を出さないことです。

明日いるものを自分で調べてわからないなら、何かに書き、

そしてその書いたものを見て、そして準備をする。

お母さんはあまり口を出さないと言うと なかなか難しいと思いますから

徐々にそこに持っていくっていうグラデーションで、少しずつ 少しずつ

自分で自分の持ち物を準備していくとこういうことを習慣にしていくといいと思います。


そして、「もし忘れ物したとしても、それを届けに行くということはしないよ」と

「これはもう自分のことだからね。3年生の5月からはそうね」とか

しっかりとお話をしましょう。

これからはもう届けないよ、その代わり、確認タイムは、最初は一緒にお母さんも確認するけれど

やがては自分で確認するんだよって言って。

ちょっとずつ自分で確認をさせていくように、少しずつ持っていく、

そういう手順でやっていくといいんじゃないかなと思います。


よくいわれるのは、お母さんが心配をしている事っていうのが、案外

現実化していく っていうのもあるんですね。

心配すればするほど それが現実に起こってしまいがちってことです。

心配なのはわかるのですが、お母さんが心配にならないようなやり方に変えていく

ことが大切です。

忙しい朝に言うと、いつまでも「大丈夫かな。何か忘れてないかな」って

余裕がないからずっと心配になりますからね。

前日の夜にしっかりと時間を取ることによって、心配ないねっていう形を作っていくしかないです。

前日の夜にというのは、お母さんも心配にならないように っていう意味があります。

お母さんがそれによって気持ちが楽になる、これが大事ですね。


もちろん一番いいのは、本人が「もう二度と忘れ物したくない」って思うことです。

そのことで意識するようになりますから。

一度忘れ物をしてしまって、自分の中では とても嫌な思いをしたとか、

それもひとつ かもしれません。

確認タイムを持ってるにもかかわらず、本人がそこでしっかり確認をしてなくて、

自分が困るということも重要でしょう。

ただ、いきなり、忘れ物をして そして自分が困ればいいんだっていうところに行く前に

ちゃんと 確認 タイムを持ちましょう。

******************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム 風 さん からのご相談でした・・・

******************************

新小4の息子のことでご相談です。

中学受験を考えていますが、性格が優しくて、早生まれのせいか

少しまだ幼い部分もあり、人と競争する中に入っていくことができるのか、

中学受験に向いているのかどうか最近考えるようになりました。

どんな子が中学受験に成功しやすいか、またそうでない場合は

どうしたらいいのか、教えていただきたいです。

また、大丈夫な場合、受験に向けての準備なども教えていただきたいです。

(塾には通わせています)

どうぞよろしくお願いいたします。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

中学受験って、一般的にはその本人、子供 さんにとっては、

小学校の受験っていうのもありますけども、

中学受験っていうのは初めての受験ということが多いですね。


どういう子が成功しやすくて逆に成功しにくい子はどういうものか、ですが、

成功しにくい子っていうか、中学受験であまり思った結果が出ない子っていうのは、

やはり、失敗に怯えている子ですね。不合格になることを怯えている子っていうのは

あまりうまくいかなかったりしますね。

生まれて初めての受験 だからこそ なおさら 怯えやすいですよね。

だから「大丈夫だよ」っていうようなマインドにすることが大事ですね。

塾に通わせることで スキルは身につくかもしれませんが、

マインドは塾で身につけるというよりも、日頃の親子関係であったり、

家族の中でマインドというのは身につけていくことだと思います。


そして身につけるべき マインドは、「失敗に怯えない」ってことです。

失敗を怯えている子は失敗を引き寄せてしまいます。

まず 親御さんの気持ちです。

中学受験をして、もし受かればそこに行くでしょう、でもだめならば、

そこまで気にしてませんよ、ぐらいの親のマインドです。

「力試しで受けたというようなことでいいんじゃないの?」ぐらいの、

そわそわしてるかもしれませんが、でも これは別にどうであっても、

結果が成功だろうが 成功じゃなかろうが、

この子はこの子なんだから 精一杯頑張ればいいんじゃない?

あんまりそういう結果は気にしてないわ・・・っていう風な親のマインドが伝われば、

子供は失敗はさほど 怯えないです。

初めての受験っていうのは本人も怯えやすい。だけどそれを怯えない状況に持っていく。

そのためには、親が、

「どうであっても大丈夫よ。あなたは私の愛する息子だから、どうであっても

私はあなたを愛するの。頑張ってね。結果がどうだっても気にしなくていいじゃない?」

と。まずはそこですね。


続いて、スキルの話をしたいと思います。

中学受験に一番重要なことは、基礎学力です。

あんまり 中学受験って意識して、その中学校の受験に出そうな問題とか

そういうものに対策していく前に、まずは普通の基礎学力がきちんとある子、

そして 学習習慣としてコツコツ努力ができる子、 そこだと思います。


この「コツコツ努力ができる子」っていうのは、いつも申し上げてますけども

「日常生活を大切にできる子」です。

例えば、ご飯の時間にご飯を食べる、食べた後の食器を台所まで持っていく、

明日の準備ができる、つけた電気は消す、ご飯を食べたら椅子を引く、

お片付けができる・・・

生活習慣でコツコツと 当たり前のことをきちんと当たり前にできる子、

これは 基礎学力がつきますね。



勉強させるとか 過去の入試問題を解くとかの前に、そういう生活習慣のところで

コツコツと 毎日のことをきちんと、丁寧に当たり前にあると

そういう子は 簡単に中学受験に失敗しない。うまくいきやすいということが言えると思います。

この習慣 っていうのは日常の中の習慣です。

時にはしんどい時とか、もうやりたくないな とか言う時もあるかもしれませんが、

しかし 毎日やってると、当然そうしないと気持ち悪いかのような 習慣になりますし、

重要なことは、いつも家庭の中に、笑顔があって明るい空気があるって事ですね。

笑顔があって明るい空気があって、毎日の生活習慣がコツコツできていれば、

基礎学力もきちんとつきます。子供ってそういうもんです。

これが非常に重要なスキルになります。



最後、ここから じゃあいよいよ受験となった時にどうするか。

受験 直前期、受験モードが高まってきた 最終学年ぐらいになってくると、

受験に合格という最後の受験用のいわゆるスキルを身につける必要が出ると思います。

その時は、人と比べて負けたくないから頑張るという性格の子ならそれがいいでしょう。

しかし できないことができるようになったっていう マイペースで楽しくコツコツっていうところが

本人に向いているなら、別に切磋琢磨にわざわざ入れる必要はないですね。

受験専用の塾など、その環境に入れることによって 本人の気持ちが上がってるか

上がってないか なんですね。

みんながいいって言ってる塾、そういう環境がどうであれ、そこに行くことで

本人の気持ちが上がっていれば それは正解です。

そこに行くことで 本人の気持ちがあまり上がっていないとするならば、

そうすると 結果が出にくいです。

そうやって心の底から、ちゃんと自分が気持ちよくそこに向かえるっていう環境を選ぶのです。

最後は、やっぱり 本人がポジティブな気持ちを持って受験に臨めるか、

そういうところが結構重要になってくると思います。

そして、明るく笑顔で 信じるって事ですね。

******************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム あすか さん からのご相談でした・・・

******************************

小学校5年生になる息子のことですが・・・

授業のノートがグチャグチャで、

どこに何が書いてあるのか、本人ですらわかっていないようです。

筆圧も弱いです。

これから授業の難易度が上がっていくと、壁にぶつかりそうで・・・。

何度も「丁寧に書こうね、消すときはきちんと消そうね」と言いますが

気にしていないようで改善が難しいです。

少なくとももう少し丁寧に書くことを意識させるのが大事だと思うのですが、

何かいいアドバイスはないでしょうか?

よろしくお願いいたします。


******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

2点あります。

まず、「丁寧に書こうね 消す時はきちんと 消そうね」って本人にそのように言って

そして改善がされる かっていうと、なかなか難しいです。

理由は、

どうして 筆圧が弱く 薄く書くのか、どうして 丁寧に書かないのか、

どうして消す時にきちんと 消さないのか・・・その理由が 本人の中にあるんですね。

例えば、もっと幼い頃に「早く書きなさい」ということをすごく言われたから

早く書かないとだめだとか、

すぐに消そうとしたら「すぐに 消しちゃダメ」って言われたとか。

そこまで本人が遡れるかどうか分かりません。けれども、

目の前に見えた現象だけを捉えて「だめです 直しなさい」って言っても、

本人にはその現象を引き起こしてる理由があるんです。気持ちがあるんですね。


その理由 やその気持ちは 何かわからないですけど、

一旦 そこに寄り添ってあげるって事が大事ですね。

それは問い詰めるんじゃなくて、「何で消さないの?」って聞いてあげることです。

そして、「そうなんだ」と受け止めることです。

次に、それをしないとどう困るのか っていうことですね。

お母さんはこういうふうに困るとつたえます。

本人は本人の中に正義があって、「何も悪くない 自分はこれでいい」と

思ってるかもしれませんけど、ゆくゆく それだとどう 困るのか っていうのが言えるなら、

お母さんが 息子さんにそこをゆっくりと話してあげることです。



そして、「一緒にやる」って事です。

「じゃあ 書いてみようか」と、一緒に書いてみるということですね。

「ちゃんと書きなさい」じゃなくて、「一緒にちゃんと書いてみようか」って一緒にやるって事です。

それも、一緒にやる時には、暖かい空気の中で、笑顔で、一緒にやるって事です。

人は感情の生き物なので、どれだけ正しいことでも その時の空気が嫌だったり

なんかつまらなかったりすると、どれだけ正しくってもやりたくないですよね。

その時の空気が暖かくて明るくて笑顔があれば、「じゃあやってみようかな」

そう思うわけなので、言って直すというよりも、一緒にやって直す。

そこには笑顔があって、一緒にいる、それから 直す。


もし、慌てて 早く書かないとダメだとか、そうしないとみんなに置いていかれるとか、

かつて置いていかれた時の悲しみがあったりとか、

筆圧を濃く書いたことによって、周りが汚れてしまったりとか手が汚れてしまったりとか、

それを誰かに言われたとか・・・

かつて 自分はそれで 悲しい思いをしたとか、そういうのがあれば

「そうなんだね」と、1回 寄り添ってあげることです。



「自分なりに頑張ったんよね。頑張ったけど たまたまそうやったんよね。

それはそれでわかるよ。だけどそれは 悪いことじゃないし。

ただ、お母さんが思うのは、きっちり書いた方が後が見やすいかなって思うわけだけど、

あとは自分が決めて行きなさい 」とかね。

片一方が片一方を強制するとか、力づくで直すとか、そういうことじゃなくて、

寄り添いながら話をすることが大事ですね。

ゆっくり書きすぎたらみんなに置いてかれたとか、だから早く 書かないとダメだとか、

本人なりに、生きていくために一生懸命 必死にやっていることかもしれません。

だから まずは 本人なりにそうやっていることを肯定した上で、

一緒にやっていくのです。

もう1つは、

全く これは 字のこととは離れますけれども、

丁寧に書かない きちんと 消さないっていうのは、生活の中で、

例えば、ご飯食べた後 椅子を引かないとか、トイレの電気をきちんと 消さないとか、

一個一個のめりはりが、勢いでメリハリなく流れて行ってしまってるっていう事も

ひょっとするとあるかもしれませんね。

その時の体の姿勢、箸の持ち方、 電気はつけたら電気は消す、

「丁寧に暮らす」っていうことと「丁寧に書く」ということは 繋がります。

だから、「丁寧に暮らす」っていうところからのアプローチも

大切なんじゃないかなと思います。

******************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!