今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、KAMIKO さん からのご相談でした・・・
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小学4年生の娘なのですが・・・授業で発表するのが苦手なようです。
なんで?と聞くと、『どうせ間違えるから』と言います。
勉強自体は嫌いじゃないと思います。
最初は、間違えるのが恥ずかしいと思っている、つまりプライドが高いのか?と
ちょっと心配だったのですが、どうも、本当に自信がないようです。
小さい頃から、ちゃんと自分で考えたことでも「○○ちゃんともそう話しとった」
とか、「先生も私と思うのと同じこと言うとった」とか、
自分と同じ意見の人がいた時に初めて、安心して自分の意見を言っていました。
親としてどう励ませばよいでしょうか。アドバイスいただきたいです。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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何でもそうですけど、原因があって、理由があって、背景があって、
そしてこういう言葉が生まれてるわけですね。
「どうせ 間違えるから」 って 娘さんが言ったっていうことは、
そういう理由になる原因が過去にあったのではないかと思います。
例えば、間違って嫌な思いをしたとか、間違って馬鹿にされたとか、
間違って叱られたとか。
自分の思ったことを言ったら、自分がまるっきり想像もしてないような
マイナスなことを被ってしまったと。
そういったところから もう一歩踏み出せないことが起こってる
・・・ これは 推測ですけれどもね。
「どうせ」っていう言葉を使う人は、過去に何かがないと
出てこない言葉なんですよね。
だからこの子の性格がどうこう の前に、
その背景 理由 原因 っていうのが 何だったんだろうな っていうところから
溶かしてなくしてあげることが重要ですよね。
それのためには、「上書きをしていく」っていうことなんですね。
本人が自分の気持ちを言うだけの場面をお家の中の日常で作っていくわけです。
例えば、「○○ちゃん どう思う?」とか「○○ちゃんこれ どっちの方がどうかな?」
とか。
それはもう正解だから間違えたからじゃなくて、
自分自身の答え 自分自身の考え、思い、感想、 これを、
自信を持って言って言わせてあげます。
それがどういう内容の答えであれ、それを受け入れていくわけです。
「すごいな そういう風に思うんや」「なるほどね」 とか
そうやって自分が思い切って言ったこと っていうのが、全然否定もされずに
受け入れられるんだと、受け止めてもらえるんだと。
そういう風な経験を少しずつ積み重ねることで、
上書きをしてくってことです。
昔何があったんだっていうのを聞いても、なかなか向こうにも気づかないですよね。
最初からハードルの高い質問だとまだ身構えて、何も言わなくなるかも
しれませんので、本当にもう 本人がそういう恐怖を感じない 些細なこと、
「醤油にする?ソースにする?」とかそういうレベルの質問でいいです。
オリジナルの自分の気持ちを言わせる、それを受け入れるんです。
自分が味わった 怖さがなくなれば、本人は前に進み始めるんじゃないかなと
思います。
子育て中 っていうのは、どこのご家庭でもそうなんですけど、
この子はどうしてこうなんかなと思うと、その子を変えなきゃと
思ってしまうんですよね。
でも なかなかよく言われることですけど、人は変えられないわけです。
自分が変わろうと思った時しか、やっぱり変わらないわけです。
勇気とか自信があれば変われるわけです。
変化する時はいつも勇気と自信が必要ですからね。
ということは変化ができないっていうのは勇気と自信がないからです。
大丈夫なんだという 上書きをしてあげる、その過去の出来事を
癒してとかす、背景を溶かす、背景に思いを馳せて
そこを上書きしてあげる、そういうことが一つ大切かもしれません。
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