1月13日 宿題の答えを丸写し・・・

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、Y・U さん からのご相談でした・・・

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小4の娘は、横についていないと、宿題の答えを丸写しすることがあります。

「自分のためにはならないよ。」と注意しました。

本人は反省していましたが、 丸写ししている宿題をそのまま先生に提出していたようです。

成績も下がっていて、勉強が楽しくないし、

わからないままになっているのではと心配しています。

5年生になったら塾に行かせようかと思っていますが、

いま、親として どう対処すべきでしょう? 安藤先生、アドバイスよろしくお願いいたします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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まず考えなくちゃいけないことは、

塾に行かせるかどうかの問題ではなく、宿題の答えを丸写しをしている 、

そのまま提出というのは あんまりいいことじゃないですよね。

もちろん「自分のためにはならないよ」っていう注意も

しないよりはした方がいいかもしれません。

まず一番の問題は、なぜ本人は宿題の答えを丸写しをしたのだろうか、ということです。

きっと、これまでに、一生懸命頑張ったけど、そのことよりも

間違いが多かったことや、すごく言われたことがあったりとか

何か勉強において 誰かの言葉にすごく傷ついたりとか

宿題をするっていうこと自体に対してすごくネガティブであるとか

気持ちを持ってしまってたりとか、自信を失ってすごく嫌な思い出があるのか

とにかくまるでそのことに対してのやる気がわかない、その原因はどこなのかってことですよね。

もちろんその原因を放置したまま「自分のためにはならないよ」とかどれだけ言っても

そんなことは本人もわかってるし、気持ちが前を向かない。

これはコップが上を向いてない状態です。

コップが上を向いてないにもかかわらず、もっと 何もかもやらないと困る、

成績も下がり困る、このままだったらだめだよ、・・・と、

どれだけ言ってもコップには何も入らないですね。

成績も下がり、 5年生になって塾に行ったところで

コップが上を向いてないから、塾で多少の効果はあっても

根本的な解決にはならないと思います。

いちばん対処しないといけないことは、このこのコップを上に向けてあげることです。

上に向けるって言うためには、勉強に対するネガティブな気持ちを

替えてかないといけないわけです。

ひとつは、 褒めて褒めて褒めまくること。

一生の中でこんなに褒められたことないぐらいに褒める。

またもう一つは 、

この子にはきっといいところがたくさんある、そこを信じて

見つめて見つめて見つめ続ける。

信じて見つめ続けていれば、やがてその子のいいところが浮かび上がってきますから

またそこで一生懸命褒める。

そういうことによって、宿題をやったことを褒める、頑張ったことを褒める、

間違いが多かったときでも、できるだけでも、やろうとしたことを褒める・・・。

そういうことをしていくと 、子供は、宿題をやるっていうことは自分にとって

褒められることでもあるし、 自分を認めてもらえることにもなる、

だから宿題はしんどいけどやっていこう、 頑張って行こうという気持ちになります。

それがコップを少し上に向けて行くってことです。

そういうことをしだすと、塾に行っても効果が出るでしょうし、

そして宿題のことを言わなくても、自分から宿題をやるようにもなるでしょう。

「宿題は自分でやるべきだ。移すのは良くない。自分のためにもならない。成績は下がる。

だから塾に行け」・・・ これだとコップが上に向いてない間は

そういうこと言ってもさほど効果は出にくいんじゃないかなと正直に思います。

宿題丸写しの原因は、親として聞かないほうがいいでしょう。

それよりも これからが大事で、 これからはまっすぐやろうとしたことを褒めていく、

答えを見て簡単に結論付ける前に、

まあしっかりとうんうんと唸って考えてることで褒めていく、ということです。

それともう一つは、勉強以外のことです。

例えば・・・お菓子がたくさんあります、これぐらいでやめといたほうがいい、

もうすぐご飯だから、でも食べたい ...そういう時に

もうすぐご飯だから食べるべきではない、でも食べたい・・・こういう欲望の葛藤があります。

そういう時に、そこで我慢することを覚えるのです。

本当はそうしたいけど、だけどそうすべきではない、だからやめておこう、

というような選択ですね 。

答えをみるというのも、見た方が楽ですよね、だから見てしまいたい。

でも、見るべきではない。

日常の生活の中で、勉強のみならずで、「こうしたい、でもこうするべき」というような

シチュエーションがあり、その時に、その「すべき」の方を選んだことを褒めていくってことが

「よく我慢したね」と。

これは、勉強だけを変えるんじゃなくて、生活を変えてことで

勉強も生活の一部ですから、生活を変えていけば、勉強に対する姿勢も変わります。

勉強を伸ばしにいくというより、 心が前向きになる、元気になる、

これは日常の生活全てできてますから、

どんどんどんどんとコップを上に向けていくことが大切です 。

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