4月28日 4歳の娘 指吸いをやめさせたい

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

来週は、特別番組放送のため、

「エデュケーションラジオ」の放送時間が変わります。

午後2時45分からです。

いつもより早い時間の放送です。

こちらのHPの更新は、午後3時ごろになります。

さて、今週は、S・S さん からのご相談でした・・・

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こんにちは、いつもラジオ楽しみにしております。

私には5歳、4歳の2人の娘がいます。

長女は指を吸う子でしたが、気が付いたらもう吸わなくなってました。

次女も指を吸います。次女も自然と止めるもんだと思っていましたが、

4歳になっても止められません。

歯科検診で前歯が少し出てきていると指摘されたので

早めに止めさせたほうがいいなと思い、「歯が出てきてしまうよ」と

言い聞かせてみたり、

指に苦い薬を塗ってみたり、親指にバンソーコーを貼ってみたり、

色々と試してはみたのですがやめません。

指吸いを止めさせたいと思いますがどうしたら良いでしょうか?

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安藤先生からのアドバイスです♪

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これは私見でお答えをさせていただくことになると思いますが...

今その上でお聞きいただければと思います。


やはり、指を吸うと気持ちが安心するから なんだと思うんですよね。

そして、その裏側にあるのは「指を吸っていないと不安」という思い。

小さい頃は、 口に入れることによって安心をするということなんでしょうが

不安があってそれを安心に変えるために 指を吸うというような

そういうような深層意識はあるんじゃないかなというふうに思います。

そうするとなれば、十分「安心をさせてあげる」ということです。

そうするとこの行動は不必要になっていくんだと思います。



ですので、「そうやっていたら歯が出てきてしまうよ」とか

「指に苦い薬を塗る」とかは、どちらかというと、これは 脅かしであったり、

強制であったり、「北風と太陽」で言えば 北風のようなアプローチです。



しかし 根本が不安なので、安心をさせてあげれば、

自然と指を吸うということはなくなってくると思いますので

安心をさせてあげることだと思います。


やめさせる声掛けとして、ひとつは、

ニコニコしながら、「いつまでも吸ってると恥ずかしいからやめようね」

・・・こういう風な感じです。

一方で、指を吸わずにいたときに、それを褒めていく、

自覚を持たせていくといいですね。

まだ小さいですから、「歯が出てしまうから」とか

そういう理屈で理解をしてやめるというよりは、やはりまだ感情で動きます。

だから嬉しいからやめるとか、やめた方が楽しいことがあるからやめるとか

吸わない状態で楽しいことをどんどん作ってあげると

自然にやめていくということですね。

「お姉ちゃんになったね しっかりしたね」と言って

「お母さんは嬉しく思ってるよ」など、吸ってないところで褒めていくのです。

でも時々は責めるんじゃなくて ニコニコしながら、

「いつまでも吸ってると恥ずかしいよね」と軽く。

「北風と太陽」の太陽のアプローチが必要です。



小さい頃は、泣いたら大人の人が来てくれたりとか

少しぐらいは自分の思い通りになってたことが、だんだん大きくなってくるにつれて

自分の思うタイミングで、思うことが思うように行われないということに対して、

自分が我慢しなくちゃいけない 場面が出れば出るほど

その分 自分を表現する場所、それが、例えば、タオルを噛んだり、

自分の思ってることを それで表現して カバーしたりとか、

そういうことは あろうと思います。



でも「よく我慢したね」とか、「もう少し待っててね」って言った時に

待てたのなら、「よく待ってたね」とか、

「誰々のことを思いやることができたね」とか、

できたことを褒めていくということです。

タオルを噛んでいるのを見つけて、その現象だけ取られて

「タオルを噛んじゃダメ」とか叱っても、

子供からすると、言われた理由がよくわからないわけです。



もうほとんど 9歳までの子は、褒められたことを

ずっとやり続けようとするわけです。

「怒られたからやめよう」っていうのも、その瞬間的には効果が出ます。

しかし、習慣をやめさせようと思ったら、その習慣をやめたことを褒めていく、

子どもは、褒められたことをくりかえそうとしますので、やってみてください。

そうするとお嬢さんも、心が満たされて安心すると思います。



子供は生きていくためには保護者が必要ですから、

自分が保護者に向いてもらえてないんじゃないかと思うと

その分のストレスがあります。

「そういうストレスは感じなくていいよ」と、

「いつも私はそばにいるよ」と伝える、

取って欲しい行動をどんどん 褒めていくということです。

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