6月2日 小2の娘、悔しいという気持ちが薄い?

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、R・M さん からのご相談でした・・・

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小学2年生の女の子の母親です。娘は、勝ち負けへの執着がない、

悔しいという気持ちが薄いので心配です。

運動会の徒競走でずっと1位だった子を抜いて1位になり、

喜んでいいところなのに自分を責めていたことに衝撃を受けました。

習い事などを含めて、何かに強く興味を持つというものもないです。

好きなことは、テレビで新喜劇を見ることや、一輪車に乗ることくらいです。

もっと積極的になってほしいと思っているのですが、

アドバイスをいただけるとうれしいです。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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まだ小学校2年生ですからね。

いつかこの成長の過程の中で、何かに積極的になっていくんだろうと思います。

勝ち負けの執着がない、1位なのに喜ばない、

実はそういう子は増えてます。


大人の皆さんが、子供だった時代は

「負けるより勝つことが大事」と、

そのような世の中の風潮もあったかもしれません。

しかし、今は「負けてはだめだ 勝たなきゃダメだ」っていうような

そういうのではない 世の中の雰囲気があります。


子供達はそんな昔のことは知らないわけですから、

新時代を生きてるわけです。



その新時代の行き方というのは、「

みんなで仲良く 協力して何かをやる」ということであったり、

「みんなで笑顔でいること」「自然を大切にすること」とか

色々な価値基準が、それぞれの子供たちの中に生まれてきていると思いますので

このような子が増えてきている、勝ち負けに執着がない子も増えてきている

とそういうふうに思っていただければと思います。


ただ、お母さんが少し心配になってることは、ひょっとすると

こういう「悔しいという気持ちが薄いので心配でした」

「1位だった子に対して自分を責めていたことに衝撃を受けました」とありましたが

何かこう「自分が犠牲になる」とか「自分を我慢してるんじゃないか」とか

そういう風なことだと問題だな っていう不安があろうかと思うんです。

それは 見分けるのは簡単です。


普段の生活の中で、例えば、どこかにご飯を食べに行って

メニューを決める時に、自分の食べたいものが全然わからず

自分が欲しいものを言わず、親の顔色ばっかり見て、何を頼めばいいか、

気にして自分の食べたいものが言えない、欲しいものを言えないとすると、

常に自分の気持ちよりも人の気持ちしか考えない、

自分というものの存在を薄く考えてる、自分がない・・・

ということにつながったりするかもしれません。

しかし 普段の生活の中で、「自分はこうしたいんだ」「これが好きなんだ」とか

言うことがしっかりと表現できてるとするならば、さほど心配はないと思います。



むしろ今のこの新時代、こういう「みんなで仲良く 協力して何かをやる」

ということに対して喜びを感じるタイプですから

そういうタイプなんだなと思って温かく見守ればいいんじゃないかなと

いうふうに思います。



一昔前を言いますと

時代が大変だった時に、「活動的にならないとダメだ」とか

物があまり豊かではなかったら「豊かになるためには勝たなきゃダメなんだ」と

必然的に 無意識なところなんですけれども、「勝つということは大切なことなんだ」

というような、そんな空気感があったかもしれません。


今の時代も大変 は大変かもしれません。

しかし今の時代の大変さ っていうのを解決するためには、克服するために、

一昔前のように誰かに勝つことで克服するとかではなくて、

「みんなで協力しないと 克服できない」といった、こういう 空気感が

世の中にはあろうかと思います。

これはあくまで 仮説であって本当なのかどうかは別ですけれども

しかしそういうことを肌身で感じて 今の子供たちは

生まれた時からほどほどに 豊かな世の中っていうことです。

そんな中で生まれて育って それでもなお ある この世の中の 今の課題

問題っていう空気感、

これを何とかしてこうと思った時に、やっぱり「笑顔 明るさ 元気」

「みんなと一緒に協力することが欲しい」とか

「勝つことよりも みんなと仲良く笑顔でいることが大切なんだ」とか

「大切なことの何か」 っていうのが

少しずつ 昔から移ってきたんじゃないかな そんな気はします。



これが いいことなのか悪いことなのか、大人は判断したがりますが

これはどっちもいいんです。どっちも正解なんです。

過去を一昔前の価値観を当てはめることなく、

見守っていくということでいいんじゃないかなというふうに思います。

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