9月20日 息子が大学を休学してしまった

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ATK さん  からの

ご相談でした・・・

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大学2年生の息子のことでご相談です。私立中学、高校から、一浪して

国立大に入り、都会で一人暮らしです。今年になって、大学をやめて音楽の道に

進みたいと言って、大学を休学してしまいました。

休学中の授業料はかからないので経済的には問題ありませんが、ショックです。

もともと父親とは話をしたがらないし、私ともあまりじっくり会話したことが

ありませんので、何を考えているのだかわかりません。

小中高と、まじめすぎていじめられたこともあったり、かなり神経質な子でも

ありました。勉強ばかりだったので、そういった反動なのかとも考えますが、

20歳を過ぎた子の心配をするのはおかしいでしょうか。親として見守るべき


なのか、諭すべきなのか、悩んでいます。アドバイスいただけますと幸いです。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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あくまでお便りを聞かせていただいた上でのことですけれども・・・


親御さんとして 休学はショックだっていう気持ちは

もう本当によく分かりますし 共感できるところもございますけれども、

ひょっとすると お子さんは、

本当に自分のやりたいことを見つけたのかもしれませんね。

というのは 真面目すぎて勉強ばかりで、国立大学に一浪して入ったっていうのは

まあそれは素晴らしいことですけれども

本当にその時に お子さんは自分の気持ち 心も伴って

その道を歩いてきたのか、ずっと「違うな」と思いながら歩いてきたのか、

それはもうお子さんに聞かないと分からないところですけれども


ただですね、人っていうのは

やっぱり好きなことをしていれば気持ちが上がります。

人が「よくそんなにも長い時間 同じことできるなあ 」なんていうことも

本人はもう好きでやってて気持ちが上がってるから夢中になって

いつまでだってやれるっていうことがあるわけですよね。


それをやっていると顔つきが変わってきます。

すごくいい顔してきます。

やがて少しずつ何かしらの実績も出し始めると、

本当に好きなことを夢中になってやり続けてると

気持ちが上がる、心が上がるからポジティブになって、

顔つきが変わって 幸福感が出てきて 実績も 出始める、そういうものなんですね。


ただこの今回この息子さんの音楽の道というのが

本当に好きなことなのかどうなのか、ただなんか今の目の前で

なんかすごく不都合なことがあって、ただそこから逃避するが如く

逃げたいからやろうとしてるようなことだと

ちょっと何か違う環境で逃げたいな っていうこともありうるかもしれませんね。

そうだとすると 、気持ちがそうは上がらないわけですから、

顔つきもどんどん暗くなったりとか、幸福感 なんて 感じない雰囲気だったり

してきますから、

本当に これが本人の好きなことかどうか っていうのは

しばらく様子を見ていれば分かりますね。



しばらく様子を見ていて、顔つきも変わって 幸福感も満ちてきて

なんかしらの結果も出てきたと言うなら、

それは本人にとって幸せな道だと思いますね。



親にとっての 頭の中で描いた 幸せな道とは少し違うかもしれませんが 、

本人の気持ちが上がる、心が上がる、これが一番重要ですね。


気持ちが上がって 心が上がってるから、

これから来るいろんなトラブルも乗り越えていけるわけです。

気持ちも心も 上がってない人は、どれだけ理屈が正しくても

乗り越えられないです。

乗り越えてくっていうことが重要なことで、

そのためには気持ちと心が上がっているということです。

休学で、しばらく様子を見るっていうのは

いいんじゃないかなというふうに思います。



親というのは、子供の幸せを何より 願うものです。


幸い 休学中 っていうことは、戻ろうと思えば 戻れますから、

それが子供の幸せ感を増すことになってるかどうかの様子を見てみる時間も

あります。それをおすすめします。



親というのはどうしても、子供の幸せのために 道筋をどんどんどんどんと作って、

ここを歩けば幸せだから...というようなところもありますけれども

言い方を変えれば、その考える力とか基礎的な学力とか

そういった 面で言うと 、もう 国公立大学に入ってる時点で

ある程度 基礎の力もついてるのかもしれません。

次は自分で選んで、覚悟を持つっていう また別の力です。

社会の中で様々なトラブルがあっても乗り越えていく力、

様々な選択肢の中で自分で覚悟を決めて 選び取っていく力、

選んだ道を、最初はうまくいかなくても成功にしていく、

その粘り強さ、頑張り抜く力。

ここから先まで 幸せのためにつけていく力 っていうのは

勉強とはまた少し質の違う 力 かもしれません。



重要なことは、本人がリスクを背負ってでも 選び抜いた道が

実はここに存在してきたってことですね 。

その道を本人が納得いくまでやらせてみる 。

そこでうまく行こうが、行かないが、

本人が学び取れる、 また その力があります。


その力で、また次の選択、それから 次の頑張り、

根性みたいなものをついていくわけですから、

自分が選び抜いたという道に関して、応援をしてあげる、

いい意味で結果がどうであれ、見守る。 それもまた親の力ですね。

そういうところが 今 やってきたんだという風な気がします。


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