9月27日 指を使って計算する小学3年生

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、小学3年生・保護者  さん からの

ご相談でした・・・

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子どもが、いまだに指を使って計算します。

1桁の足し算・引き算は暗算でもでき、九九も全部覚えていますが、

算数の問題を考えるとき、指を使っています。

「指なんか使わないのっ!」と否定してしまうと、

算数嫌いにさせてしまうかなと思って、言ったことはないのですが、

このままでよいのでしょうか。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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こういう話は、世の中全員が 評論家 になって

「小学校三年生で指を使うのはおかしい」とか「小1までならいい」とか、

これが正しい これは正しくないなんていうことをよく議論しがちなんですけれど、

別に私は、そのうち指を使わなくなると思いますので、

別に何とも思わなくていいんじゃないかなと思います。

では、そのうちって言うのは一体いつなの っていう話をしますね・・・。

それは。。。「本人が指を使っていることが恥ずかしいと思った時」です。

つまり 理屈で周りの人が、小学校3年生で指は間違ってるとか、おかしいとか、

小2 ならいいとか、幼稚園だったらいい、小5はダメでとか、

そういうことをいろんな人がいろんな基準で言うかもしれません けれど、

子供さんが変わる時は、正しいか正しくないか、べきかべきじゃないかという

理屈では子供さん 変わらないです。

子供さんが変わる時は「本人が変わりたいと思った時」です。

変わりたいと思った時に、本人はその癖をやめます。

指を使うという癖をなぜするか って言うと、それをすると安心するからだし 、

それをすると楽だからですよね。

そしたら誰にどう言われようが それが安心でそれが楽なんだったら

やっぱり人っていうのはその癖を続けます。

誰にどう言われようが それが楽だし それが安心なんだから。

これは 指に限らずです、その癖を止める時は、本人がその癖を

やめたいと思った時です。

これは大人も子供も一緒ですね。

大人も子供も一緒 本人がそれを変えたい 変わりたいと思った時に変わります 。



じゃあどうすればいいか。・・・ 注意をするのではないですね。


否定をするのではないですね。

それだけで本人が変わりたいと思うことはきっとないですね。

それは、周りが例えば、誰も指を使ってないとか、

周りの人と仲良くやりたいが自分だけが指を使っている、など、

そういう環境に身を置いたら、自分も指を使わないようにしようと思いますね。

仲のいい友達 憧れの年上の人、みんな指を使ってない 、そしてその人に

「いつまで 指使ってんの?」 と言われたとか、

その時に 自分の中では心が動いて、「自分も指を使わないでいられるようにしよう。

変わろう」・・・そう思った時に変わります。

従って 保護者の方に何ができるかというと、

そういう環境をうまく仕向けていくように作ってあげることはできると思います。


また、おそらく小さいころ、指を使って計算していて

「よくできたね」って 褒められた時から、できたことを褒められたっていう

記憶もあるでしょう。

それが、「指を使ったから褒められた」っていうような記憶に

変わってる可能性もあります。

人の記憶 っていうのは その人なりの解釈でできてますから

自分は指を使って計算できたら褒められたっていうことで、

褒められることと 指を使ったことが頭の中でセットで解釈されてるかもしれません。

だとすると、今になって「指なんか使わないの 」って言われても

頭の中で 混乱しますよね。

使って褒められたことがあるのに 今は使ったら叱られるって事ですからね。

さらに、それが小3だからダメなんだって言われた時に、

小3だと何でダメなの って、本人も思ってるかもしれません。

そうすると「指なんか使わないの」ってどれだけ言われても

納得しにくいってことです。

お母さんが「小学校3年生ぐらいになってくると周りの人はもう

あまり指を使わなくなってきてるから、少しずつ その癖をなくしていこうね」と

急に「指を使わないの」 って言うんじゃなくて、

「少しずつ 直していこうね」っていう風に、共感を得ながら少しずつ進んでいく

ということです。

お子さんの共感を得ながら、少しずつ進んでいく。

そういう環境に身を置いていくことと並んで

この2つでうまくいくんじゃないかなという風に思いますね。

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