2月14日 叱る時に脅し文句を使ってしまう

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、匿名希望 T・Y さん からのご相談でした・・・

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私には5歳と2歳の息子がいます。

息子たちを叱るとき、「片づけないならもう捨てるよ」とか

「静かにしないと置いていくよ」など、「〇〇しないなら✕✕するよ」と

脅し文句を使ってしまいます。いけないと思いながら、

今日も言ってしまいました。たぶん私も小さいころそう言われていたからかも

しれません。

これってしつけではないですよね。言ってから反省はするんですが、

でも、どう言えばいいのかわかりません。それに、どうすれば

言うことを聞いてくれるのかわかりません。

母親としてよくないですよね・・・。悩んでます。アドバイスいただきたいです

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安藤先生からのアドバイスです♪

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まずこの TY さんは立派ですね。

と言いますのも、

小さい頃に 自分が言われていたことを ほとんどの方は

それをそのまま無意識に、小さい頃されていたように自分の子供にも

して言ってしまうっていうのが 非常に多い ケース なんですけれども、

TY さん は 冷静に、そう言われていたからかもしれないなっていう風に

意識ができている、これは素晴らしいですね。

多くの人は無意識に行ってしまうところを、意識をする。

これが まず 大きな一歩です。この時点で90%解決していますね。

意識をするっていうことは、気をつけることができますからね。

そうしましたら 今度は、気をつけるものの どういう風にしとけばいいのか

っていうご相談ですよね。

ポイントは5歳の息子さんです。

2歳のお子さんは、ある程度 5歳の息子さんの背中を見て行動を決めてる部分が

大なり小なり やろうと思いますから。

まずは 5歳の息子さんとは、しっかりと会話ができるはずですね。

だから5歳の息子さんとしっかりと会話をしていくと言うことが

ポイントになります。

じゃあ 5歳の息子さんと どういう会話をしていけばいいのか。

それは、

「片付けないならもう捨てるよ」って脅かし文句、脅し文句の前に、

なぜ片付けないといけないのか っていうところを、

ちゃんと話しするということです。

「あなたたちが片付けないとお母さんが片付けないといけなくなる。

でもこれからも、あなたたちはいろんなものが欲しいよね。

いろんなものが欲しかったら、お母さんだって、いろんなものを買ってあげたいと

思うんだけれども、買えば買うほど、またそれも お母さんが片付けないと

いけなくなる。そうすると、お母さんも大変で時間がないから、

そんなにあなたたちのものを片付けていられない 。そうすると

あなたたちに、もう何も買ってあげられなくなる。

それでもいいってこと?」

そういうことを5歳の子に言って、「それは嫌だ」と言うとします。

「だったら自分で片付けようね」っていう風に持っていくのです。

こうするとこうするよ、じゃなくて、ゆっくりと目的を伝えて、

「こうなるとこうなるよ。それでもあなたはいいのかな?」と。

これは 脅かし という意味では 脅かし かもしれません。けれども、

ただ自分っていうのをそこに挟んでます。

「それをしないと お母さん もこうなっていく。そうするとお母さんが

こうなってしまう。あなたたちはその時に何もなくなってしまうっていうことは

わかるよね?」 っていうようなことです。

「すぐ捨てるよ」っていうことだけだと、「怖いから言うこと聞く」

になって、お母さんがいなくなると「知らない」ってなるんですけれども、

こういう風にゆっくり 伝えることで、お母さんがそこにいようがいなかろうが、

叱ろうが叱らなかろうが、「これはそういうことなんだな」っていうこと、

深いところで理解します。

それを見て 2歳の子も行動を決めるところがあると思います。


だいたいの保護者の方は、小さい頃に 自分がそう言われていた、

そういうやり方で また自分のお子さんにも接してしまう・・・

ということはよくあるんですけれども、その無意識の部分を意識していく

っていう時に重要なのは、

自分が子供の頃どういう風に言われていたかな っていうことを

「書いてみる。思い出す」ってことです。

そういうことを 何度か繰り返していると、「本当に自分はそうだったな。

だから・・・」っていう風に、自分の行動が相当 意識することができます。

そのことによって、全てのことに行き過ぎとかやり過ぎっていうのを

防ぐことができますから、一度ゆっくりと 思い出して、

自分がどうだったかな っていうことを 思い出す 作業も重要だと思います。


脅し文句 っていうのは、絶対に使っちゃいけないっていうことじゃなくて、

現実問題、例えば、「雨が降りそうだ 。傘を持って行かなかったら濡れる」

というのが脅し文句なんかというと、これは 現実問題なわけであって、

突き詰めて言うと、全てが悪いわけじゃないんですね。


自分が言われて、やられて嫌だったことは何だったかな っていうのを

思い出しておくと、その脅し文句のレベルも

自分の中でコントロールできます。

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