9月26日 高校男子、実在しないキャラクターが好き

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、匿名希望の高校2年生の母 さん からのご相談でした・・・

******************************

息子のことでご相談です。

息子は、初音ミクとか、実在しないキャラクターが好きで、

いわゆる「推し活」にも励み、グッズを購入したり、バイト代をためて、時々

ライブイベントにも行っています。そのほか、小学校の女の子が好きそうな

キャラクター(クロミちゃん)のグッズも集めています。

主人は「あいつは大丈夫か?」と言っています。

私は、子どもの趣味をどうこう言ってはいけないと思いますが、なんか心配です。

どう心配かと聞かれてもわかりませんが、将来ちゃんと、生身の女の子と

おつきあいしたりできるのかしらと、そういったことでしょうか。

へんな相談ですみません。安藤先生のご意見もうかがってみたいです。

よろしくお願いいたします。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

よくこれに近い ご相談を受けることがあります。

とにかくスマホを離さないとか。

スマホの中の世界、オンライン上で時間を過ごして、

現実の世界、人と人との っていうところに なかなか時間を さかない。

スマホばっかりに依存してるんじゃないかっていうご相談を時々受けます。

その状態の子に、例えば「スマホはもうダメです」と

言ってもなかなか、もうそこまで行くとなかなか実は難しかったりするんです。

本人と話をすると、

現実とスマホでは、どうしてもスマホの 世界の方が勝っている、

現実の世界なんか面白くない・・・と言います。

「現実がもしスマホを上回ったら、それは現実の方に行くでしょ」

っていうことです。

実在しない世界 と実在している世界、それを、キャラクターなのか 生身の人なのか

っていう話なんですけれども、そこを 2つを比較するとすると、

どうしてもキャラクターの方に熱心になりすぎるっていうのは

現実が負けているって事ですね。 勝ち負けじゃないですけれども。

キャラクターの方で癒されるわけですから、それが悪いというわけではないです。

けれども 、もう少し現実とも向き合ってもらいたいという

ご心配があるとするならば、実在しない世界を上回るほどの

癒される現実がそこに存在してくるとまた変わってきますよね。

だから現実のコミュニティというところに連れ出して、

経験をさせていく手が1つあると思うんですね。

スマホやめな って言ってもなかなか難しいように、

キャラクターをやめなくてもなかなかこれ 難しかったりするわけですよね。



私は先日、愛媛県の FC 今治 高校 っていうところに行ったんです。

生徒さん達とも話したり 様子を見てたんですけれども、

本当にみんな楽しそうにしてたわけです。

いろんな個性的な子供たちがたくさんいましたけれども、

そんな中で 人と人がお互いに助け合ったり、言葉を掛け合ったり、

そういう子たちと話してると、かつては 現実として存在しない 実在しない世界の中に

のめり込んでいたこともあったけれども、こうやって

人と人が繋がり合って自分を認めてくれる人がいたりとか、

自分を理解してくれる人がいたりとか、悩みを打ち明ける人がいたりとか、

お互いに相談しあったり 何かの時に協力し合えるような人がいたら、

こっちはこっちで 今まで想像もしなかったぐらい面白いなと、

可能性を感じるな、と。

そうすると自然に、実在しない方への興味 っていうのは

それによって少しずつ薄らいでくんですね。どっちがいいとか悪いということが

言いたいのではなくて、そのことはダメだからって言っても

それを上回る何かがないと なかなか手放せるものではないですね。

それぞれの個性が 認め合って理解しあって助け合って

繋がり合って分かり合って協力して、

どういうような集まりでもいいですが、そういう コミュニティっていうのを

まずは経験していく、体験してくってことですね。

そういうことで少しずつ、また 現状も変わってくんじゃないでしょうか。

否定してダメっていうところから なかなか変われないと思います。

ですから ポジティブに、もっと違う世界も見ていく っていうことが

一つの突破口、きっかけになるような気もします。

******************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!

その後のエピソードなども

お待ちしています!