『 Focus on JAPAN 』⇒グローバル化路線

みなさんこんばんは!ADのありさです^^*

先週の11月28日(月)から12月4日(日)まで行われていた、radio³ BIG WINTER CAMPAIGN

みなさん、たくさんのエントリーありがとうございます!

合計100回発表されたラッキーナンバーみなさんいくつ集められましたか??

エントリーの締め切りは、明日12月6日(火)となっています。

また、システム上の不具合により本日12月5日㈪午前0時1分~午前8時02分の間、「キャンペーンは終了しました」と表示され、エントリー受付が中断していました。

リスナーの皆様には大変ご迷惑をおかけしました。

現在は受付けを再開していますので、まだの方はお早目にエントリーをお願いします!

 

EVENING COASTER独自のプレゼントにもたくさんのご応募ありがとうございます!

お送り頂いたリクエストにも少しずつですがお応えしていきますよ♪

ではでは、今日の放送を振り返っていきましょう♪

 

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月曜コーナー  『 Focus on JAPAN 』

 

 

毎週、気になる「政治」「社会情勢」の話題をピックアップ。

分かりやすく解説しているこのコーナー。

三重大学人文学部の先生方に週替わりで担当して頂きます。

 

今日の担当は、『経済学』がご専門で、三重大学人文学部 准教授の深井 英喜先生

今日はお電話でお話を伺いました。

今年も残すところあとひと月。

深井先生には、ご専門である経済学・社会科学の観点から今年一年を振り返っていただきました。

先生は、歴史の節目のなかにいるのかもしれないと感じさせられる一年だったと話します。

その象徴が、EUからの離脱を選択したイギリスの国民投票と、トランプ氏が勝利したアメリカ大統領選挙

この二つの選挙については、その予想外の結果を巡って様々な視点からのコメントが出されています。

これらの選挙結果がこれだけの驚きをもって受け止められるのは、この選挙で問われたのが経済成長の方向性を根本的に問うていたためだと先生は話します。

 

いま世界各国はグローバル化路線で経済成長を目指す方向を基本的にとっているそうです。

グローバル化とは、資本、分かりやすく言えばお金。そして人が現在の国境を越えて自由に移動し、資源の最適値使用を目指すことです

簡単に言えば経済活動において重要な資源である「お金」と「人」を世界中の中で一番利益を生みだすところに投資できるようにしよう、ということなんだとか。

グローバル化の考え方に対しては、昔から経済学の中で提示されてきた批判があり、お金と人とを比べたとき、人はお金ほどに自由には移動できないということだそうです。

コンピュータそして情報ネットワークが発展した現代では、お金はマウスをクリックすれば瞬時に国境を越えて移動していきます。

しかし私たちは、高い給料をもらえる地域に簡単に移動することはできません。

当たり前ですが、このことが今年の政治的変革の根底になっていると先生。

統計を見ると、グローバルに移動している人は、労働市場の中の階層で、高い専門性を持つ最上位層と、逆に低賃金で低技能労働に従事する最下層で、大多数を占める中間層の移動はほとんどいません。

この労働人口のグローバルな移動の特徴を念頭に置くならば、EUやアメリカが体験している移民の流入は、EUおよびアメリカの労働市場において中間階層から下の労働階層の雇用環境を直接的に脅かすことになります。

これが、「移民が自分たちの雇用を奪う」という現象です。

このため、グローバル化の中では社会の中間層の不満が強まるとか。

グローバル化の推進を推奨する論者は、この問題について「グローバル化によって会社の起業や産業の勃興が促進されれば、一時的に雇用が失われることがあっても新産業に吸収されると言います。

そしてそのためには、グローバル化によって流動的な賃金を自国内に呼び込むことが重要だそうです。

しかし、グローバル化した資金の所有者は当然、高額所得者または資産家。

つまり、グローバル・マネーを呼び込むという事は、高所得者または資産家の利益になることをする必要があると先生。

それには国内景気が良いという事もありますが、もっと端的には税金が安い、社会保障負担が低いということ。言い換えると所得再配分には消極的な政策がとられているということだそうです。

グローバル・マネーをよびこむ政策は、社会保障などの社会のセーフティネットを削減するため、人々の社会不安や将来不安を高めてしまう効果もあるといいます。

 

今年のイギリスの国民投票とアメリカ大統領選挙では、以上のグローバル化路線がもつ問題点によって作り出された社会的なひずみが、人々の我慢ならない沸点にまで達しつつあることが示された、と深井先生。

日本は英米の5~10年遅れで政治経済の潮流が動いています。

まだ日本はグローバル化を推し進めていますが、今年の英米に学んで賢くかじ取りをしてもらいたい、そう話されました。

 

 

深井先生、ありがとうございました!

 

 

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いかがでしたか?

それでは、EVENING COASTERまた明日夕方17時です!

聞いて下さいね♪