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みなさん、こんばんは！
ＡＤの佐藤です＾＾♪

今日のＥＶＥＮＩＮＧ　ＣＯＡＳＴＥＲもチェックしていきましょう。


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毎週木曜はこのコーナー！

週替わり月１コーナー　TOPIC

第1木曜日は「Let's Healthy Life」

三重県立看護大学のご協力のもと、
心と体の健康に役立つ話題をお届けします。

ご出演は、三重県立看護大学教授で
生体情報学ご専門の
齋藤　真さんです。

今回のテーマは
「疲れる夏！疲労を知って快適にすごそう！ 」 です☆



☆そもそも疲労の医学的定義とは？
　　
「疲労」の医学的な定義は、ナント！ないんだそうです。
もし疲労を定義したらノーベル賞も夢ではないぐらい。
ただ疲労は、疲労現象として主観的な感覚、生理学的な反応、
仕事の能率の低下など、さまざまな影響をおよぼしていることはわかっています。

疲労の研究は、医学では生理学、生化学、衛生学など、心理学の分野でも行われていて、
筋肉の疲労や疲労に関係する化学物質の特定、
疲労と労働環境や人間関係などたくさんの研究がなされてきました。

☆疲労は、どのような症状で、どんな影響をおよぼすのでしょうか？

主観的には、「疲れた」、「ねむい」、「だるい」、「集中できない」と感じる。
あるいは客観的な賞状としては、「口やのどがかわく」、
「手足ががくがく震える／痛くなる」、「目がしょぼしょぼする」、
「物を見ていられない」などといった症状がでます。

また、一過性の疲労から、慢性的な疲労まで、その状況はさまざま。
同じ仕事をしても人によって違いますし、ベテランと初心者でも異なります。
疲労が原因で「居眠り」をしたり、仕事の「能率」が低下したり、
「ミス」が多くなったりします。
ちょっとしたミスが大きな事故に発展し、取り返しのつかないことに・・・、
など深刻な状況も。

☆現代の疲労と昔の疲労

ところで昔の疲労は、肉体的なものが多かったのですが、
労働が人手から機械に代わり、労働形態が肉体労働から精神労働になった現代では、
精神的な疲労や神経感覚的な疲労と言われるタイプが増えてきました。

肉体的な疲労は、筋肉内に乳酸などの疲労物質が蓄積されるために起きる現象である
と言われています。

ですから、睡眠をとったり、ゆっくりと休むことで疲労物質を体外へ排出すれば、
回復が比較的容易です。

しかし、精神的な疲労や神経感覚的な疲労は、
身体の自律神経系への影響を及ぼし、短時間の休憩では回復しないことがわかっています。

時間的な切迫や単調で繰り返す作業、さらに24時間労働による昼夜逆転現象など、
現代では、疲労の内容も大きく様変わりしてきました。

☆では、仕事と疲労の関係は？
学生さんを対象に行った実験があるんだそうで。。。
パソコンゲームが大好きな学生さんに集まってもらって、
パソコンゲームを1時間やってもらってから、
主観的な疲労と客観的な疲労を測ってみました。

主観的な疲労は、専門家が作った自覚症状の検査で、
客観的な疲労は、大脳の認知・判断機能の水準としました。

実験を開始して最初の20分くらいは、
皆さん「わいわい！きゃっ、きゃっ」と喜んでやっていたのですが、
30分過ぎくらいから飽きてきまして、1時間が経つ頃には、
皆さんうんざりとした顔をしていました。

測定は、終わった直後、そして30分おきに測定をしました。

主観的に「疲れた！」という訴えは、
ゲームが終わった直後に一番高かったです。

そして時間の経過とともに2時間もすれば主観的な疲労は元に戻るのですが、
大脳の認知・判断機能は、主観疲労よりも30～60分ほど遅れて最も低下しました。

つまり一番「疲れた！」と感じている時よりも、
30～60分後に身体は疲れてくるんですね。

好きなことをやっても、1時間もすればかなり疲れます。

この実験から、疲労を主観的に感じるとういうことは、
「もうこれ以上働かない方がいいよ！」、「休みを取ってください！」という、
警告的なサインだと解釈できます。ある意味では、身体の防衛本能なのかもしれません。

☆夏休みまっさかりですが、何か疲労について注意することは？

夏休みは海外旅行に出かけたり、
ついつい夜更かしをして遅くまで起きているということが多くなります。

人間には「サーカディアンリズム」と呼ばれる1日24時間を１周期とするリズムがあります。

基本的に人間の身体は、昼間は起きて、夜間は寝るようにできています。

ですから昼間に寝て、夜間にがんばって働こうしても、
人間の身体は完全に昼夜逆転することはなく、どうしても疲れやすくなります。

海外旅行の時差や夜更かしによる昼夜逆転生活が原因で、
睡眠が十分取れない状況となり、疲労症状が出ることもあります。

これをそのまま続けていきますと、
睡眠障害という病気に発展しますので注意してください。

また夏は暑さで体力が極端に消耗しますから、炎天下で長時間のドライブは、
通常の自動車の運転以上に疲労をします。

特にこれからお盆の帰省で自家用車を運転する方が増えてくると思います。

夜間は睡眠不足による疲労、昼間は暑さによる疲労との戦いです。

さらに高速道は渋滞や単調な景色の連続で刺激がありませんから、
神経感覚的な疲労が増加すると言われています。

いずれにしても、十分な休憩をとることや、交替で運転するなど、
疲労対策をした上でお出かけを☆

☆疲労は良いこと？悪いこと？
疲労を治す薬はありませんから、
当たり前のことですが、「疲れを感じたら、休む」を原則に行動してください。

休んでばかりではいけませんが、
「疲労」を感じることは自分の身体を守ることにつながるため、
本当は良いことなのかもしれません。

疲れる夏！疲労を知って快適にお過ごしくださいとのことでした。

齋藤先生、ありがとうございました！