みなさんこんばんは!ADのありさです^^*
ではでは、今日の放送をチェックしていきましょう!
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月曜コーナー 『 Focus on JAPAN 』
毎週、気になる「政治」「社会情勢」の話題をピックアップ。
分かりやすく解説しているこのコーナー。
三重大学人文学部の先生方に週替わりで担当して頂きます。
今日の担当は、『経営学』がご専門で、三重大学人文学部 准教授の青木雅生(まさお)先生。
お電話でお話を伺いました!
今日のテーマは『IR推進法案とその効果』
IR推進法案(カジノ法案)と呼ばれる法案が15日に国会で成立しました。
成立に向けた与党の国会運営が強引だ、刑法で禁じられているギャンブルを解禁していいのか、などいろいろと問題も多いように思われるこの法律。
一体どういうものなのか、その目的や効果はなんなのか先生にお話頂きました。
この法案はさまざまな呼ばれ方をしていますが、新聞記事などでは「カジノを含む統合型リゾートを解禁する法案」と書かれています。
「カジノを含む統合型リゾート」とは、カジノを含むホテルや劇場、ミュージアムや国際会議などが開ける施設などを一つの区域に含む統合施設。
カジノ等の娯楽施設、飲食施設、宿泊施設などが合わさったエンターテインメント施設のことだそうです。
IR施設全体のうちカジノ部分は面積でいうと3%程度に過ぎません。しかし売上高では80%以上を稼ぎ出すそうです。
IRの収益メカニズムは、施設全体が集客し、カジノ部分が集中的に収益化する仕組みで、逆に言えばカジノという強力な収益装置が存在するのでカジノ以外の施設は収支を必要以上に気にすることなく、十分にコストをかけて最高のサービスを開発し集客を拡大する事だけに専念できる、と青木先生。
カジノ以外のところでいえば、ホテルは2000室以上、数千席の劇場やとても大きいコンベンションセンターをまとめて作ることが想定されているようです。
IRは経済波及効果が期待できる、ということが言われています。
経団連の試算では、施設整備投資は5600億円で、施設運営に伴うものが年間5800億円、施設整備事業に伴うものが9300億円となっています。
海外からたくさんの外国人が観光などで日本を訪れる、いわゆるインバウンドといわれるものによる経済的効果が期待されており、外国人観光客向けにもIRは役割を発揮する、とも。
しかし、経済波及効果が期待されているとはいっても、様々な問題があるという意見もあります。
カジノは要するにギャンブル。ギャンブルは刑法で禁止されていて、それを解禁してもよいのか、ギャンブル依存症になる人を増やしてしまうようなことでいいのか、また施設周辺の治安は大丈夫なのか・・・など法案に反対する側からは、様々な懸念材料が示されています。
青木先生にIR法案について気になる点を挙げていただきました。
今回示されているようなカジノを含む統合型リゾートは世界中にたくさんあります。
ラスベガスやマカオ・・・そこに日本も参戦するということですが、他のところとの差別化や優位性があるのかどうか。
企業でもそうですが、他にも競争相手がいる中に参入するには、差別化されるようなものが明確でないと顧客に選んでもらえない、という問題が起こります。
果たして日本にカジノを作ったからといってすぐにお客様が来てくれるだけの内容なのか。
また、来てくれると仮定して、わざわざ日本にやってきた海外からの観光客を世界のどこにでもありそうなカジノに連れて行くことが、本当に日本を観光していることになるのか、という疑問もあるそうです。
地方創生など地域の活性化において、外国人観光客が日本の色々な地域にある自然や文化などに触れることが大きな意味を持つと考えるならばカジノもいいのかもしれないが、もっと日本の各地の地域をめぐってもらうようなことの方が大事な気もする、と先生。
そういったことにこそ日本が他から差別化される優位性があるといいます。
その方が外国人観光客にとっては日本に来た意味があったとなるのではないか、そう話されました。
青木先生、ありがとうございました!
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番組後半にはC型肝炎の特別番組をお送りしました。
気付けば今年もあと2週間・・・今週末はクリスマスですね。
街中がきらきらと飾り付けられてなんだかうきうきとした気分になります♪
番組でも今週はクリスマスソングをたくさんお届け予定です♪
それでは、EVENING COASTERまた明日、夕方17時です!
聞いて下さいね♪