みなさんこんばんは!ADのありさです^^*
早速、今日の放送をチェックしていきましょう♪
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月曜コーナー 『 Focus on JAPAN 』
毎週、気になる「政治」「社会情勢」の話題をピックアップ。
分かりやすく解説しているこのコーナー。
三重大学人文学部の先生方に週替わりで担当して頂きます。
今日の担当は、『西洋哲学』がご専門で、三重大学人文学部 の田中綾乃先生。
お電話でお話を伺いました。
今日のテーマは『学芸員の有無問題から文化の意味を考える』
先日、山本幸三地方創生担当相が「一番のがんは文化学芸員。観光マインドが全くない。一掃しなければだめだ」と発言し、撤回に追い込まれました。
このニュースを聞き、一般的に『学芸員』という役割がどういうものか認知されていないと感じている田中先生。
学芸員とは、博物館法という法律の中に「博物館(美術館や科学館、動植物園や水族館も含まれる)には、専門的職員として学芸員を置く」と定められている、国家資格の事。
主な仕事は、資料の調査研究、保管、展示普及などで、文化や歴史的資料などを広く調査し、適切に保存、後世にも伝えていくというミッションを持った学術的な専門職だそうです。
今回の山本地方創生相の「大英博物館は、ロンドンオリンピックの際、観光マインドがない学芸員を全員クビにした」という明らかな事実誤認の発言、ここからわかることは山本地方創生相が「文化」や「歴史資料」といったときに、それをオリンピックの一時的な観光資源=経済資源でしか捉えていない、ということだと田中先生。
「文化」とは英語でcultureですが、このcultureはラテン語のcolereに由来し、本来は「耕す」や「養う」という意味だそうです。
もともとは土を耕すという意味で、そこから「心を耕す」という意味となり、人間の精神面での能動的作用を意味するように。
culture=文化とは、長い年月を経て私たちが耕し、大切に育んできたもので、それがその国や地域の「文化」なんだそうです。
それは財産でもあり、「文化財」と呼ばれます。
「文化」と言った時には、そのような長いスパンで捉え、私たちの精神の営みこそが文化だと考えることが必要だと先生。
そしてその文化的価値を理解し、その文化を保存し、未来に伝えていくことこそが「学芸員」の仕事だといいます。
他方で、「観光」とはその土地の長い文化に根付いた風物や風景を楽しむこと。
本来の意味で観光に来てほしいと思うならば、学芸員の存在は必要不可欠だそうです。
今回の山本地方創生相の発言を受けて、「全日本博物館学会」はこのような声明を出しています。
『文化財を守ることは、日本の文化や歴史を知り、未来に伝えていくための国民全体の責務であり、その取扱いについては文化庁の指導や文化財保護法及び関係法令の下で行われています。
博物館の学芸員は文化財の保護・保全を図りながら、同時にそれらの文化財を多くの人々に公開し、日本の歴史・文化を知り、親しんでもらうことに努力しています。
<中略>
博物館が収集してきた資料を研究し、その成果を活用することで、地域の人々が楽しく集い、学び、ネットワークを広げる場となっています。国内外の観光客が、ある地域について、また日本について知ろうとしてまず訪れる場が博物館です。博物館や美術館、文化施設等はそれぞれの展示や各種事業を行うことによって、むしを地域観光の拠点ともなっており、多くの人々に親しまれる存在です。』(「全日本博物館学会」HPより引用)
今回の件では、地域活性化として観光の経済的側面だけが注目されていますが、観光資源は長い年月をかけて培われた文化の上に成り立っているものであるということを考えるいい機会になったと田中先生。
その文化を研究し、保存し、継承する学芸員の仕事について、理解を深めることにもなったのではないでしょうか。
さて、今月まで第四月曜日にこのコーナーを担当して下さっていた田中先生ですが、
今日が最後のご担当となりました。最後に一言いただきました。
「一年半くらい担当させて頂いたんですけども、本当にありがとうございました。私自身ここでお話しさせていただいて、色々と考えるきっかけにもなりました。改めて文化ということの豊かさとかその魅力を伝えていきたいと思っています。」
田中先生、今までありがとうございました!
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コスモ石油とJFN加盟局がパートナーシップを組んで「アースコンシャス~地球を愛し、感じるこころ~」をテーマに、
地球環境の保護と保全のメッセージを呼び掛かけていく活動、「コスモ アースコンシャス アクト」
その一環として、2001年より全国各地で展開しているクリーン・キャンペーンのシンボリック・プロジェクト
それが、『コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in Mt.FUJI』
今年も開催が決定!
アルピニスト野口健さんと一緒に富士山清掃活動&エコトレッキングに参加してくださるリスナーさんを現在募集しています!
NPO法人富士山クラブの協力で現地ガイドの方々の説明を聞きながら、初日に富士山が不法投棄などによって汚されてしまった現実を清掃活動で体験。
2日目には富士山の原生林をエコトレッキングで体験。
日本人の心のふるさと、富士山の良い面と悪い面の両方を体験して、自然保護の重要性、環境問題の重要性について考えるプログラム。
野口健さんとともに環境問題について考えてみませんか。
レディオキューブからは、清田のぞみアナウンサーが参加しますよ~!
応募の締め切りは、2017年5月31日(水)
詳しい応募要項などは、こちらのページをご覧ください!
http://www.tfm.co.jp/earth/mtfuji/index.html
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いかがでしたか?
それでは、EVENING COASTERまた明日、夕方17時です!
聞いて下さいね♪