『 Focus on JAPAN 』⇒『応仁の乱』が売れている

みなさんこんばんは!ADのありさです^^*

今週も富田アナウンサーは夏休み。

ということで、先週に引き続き代田アナウンサーがお届けします☆


では、さっそく今日の放送をチェックしていきましょう♪


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月曜コーナー  『 Focus on JAPAN 』


政治、社会、経済、文化の各分野からタイムリーな話題について、コメントしていただきます。

担当して下さるのは、『歴史学(日本史)』がご専門で、皇學館大学 文学部長の岡野 友彦先生


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今日のテーマは『「応仁の乱」が売れている』


みなさんは、呉座勇一さんの『応仁の乱』という本をご存知でしょうか?

これが今、37万部を超え40万部すら伺いかねない大ヒットとなっているそうなんです。


応仁の乱は、応仁元年(1467年)に室町将軍家の後継者争いに、細川勝元と山名持豊の対立が絡んで起きた内乱。

その後11年にわたり継続し、どちらが勝者か敗者かわからないまま終結したという、日本史の中では最も人気のない事件の一つなんだとか。

学校でも習いますし、事件の名前は私も知っていますが・・・不人気だとは初めて知りました。

その証拠に、1994年大河ドラマで唯一応仁の乱を扱った「花の乱」という番組は、

細川勝元が野村萬斎、山名持豊が萬屋錦之介、足利義政が亡き市川團十郎、その青年時代は市川海老蔵、その妻である日野富子が三田佳子でその少女時代が松たか子という、夢のようなキャスティングであったにもかかわらず、2012年の平清盛まで長らく大河ドラマ史上最悪の視聴率と言われてきたそうなんです。

そんな応仁の乱を扱った本がなぜ今爆発的人気となっているのでしょうか。

岡野先生によると、理由として考えられることの一つは著者である呉座さんがSNSをよく使っていて、そこから口コミで広がったということ。

もうひとつは、最近の政治状況がなんとなく応仁の乱と似ているということ。

応仁の乱の時代は、源氏と平氏、討幕派と佐幕派といった、色分けがはっきりとした時代ではなく、昨日の敵が今日味方になるかもしれない、今日の味方が明日は敵になるかもしれない・・・そんな入れ替わりが激しかった時代だそうです。

55年体制が終わり安倍一強とよく言われていますが、先日の都民ファーストの圧勝とか、昨日まで自民党だったか民進党だったかよくわからない人が都民ファーストに流れたり、"勝ち馬に乗る"という動きが進む時代がまさに応仁の乱の時代。

合従連衡・分裂・寝返りが繰り返され、誰が味方で誰が敵かすら毎日のように変化しわかりづらい時代、そんな今と応仁の乱のわかりづらさが重なって見えるのではないか、と岡野先生。

歴史を勉強して何の役に立つのか、とよく言われるがこういう需要があるということを考えても、現代の様々な課題に対して歴史学が答えられる何かはあり続けるのではないか、最後にそう話されました。



さて、5月から3か月間このコーナーを担当してくださっていた岡野先生ですが、今回が最後のご出演となりました。

いろいろな話題を本当にわかりやすくお話いただきました。

最後に一言いただきました!

「こういう体験は初めてだったんですけども、歴史学というちっちゃな分野に閉じこもっているんじゃなくて、丁度今話題になっているニュースと自分の専門とを絡めてお話しできるにはどうすればいいのかとちょっと意識を注ぐようになりました。大変いい経験になりました。」


岡野先生、ありがとうございました!




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いかがでしたか?

今週もSHIROTA COASTERよろしくお願いします♪

それでは、EVENING COASTERまた明日夕方17時です!

聞いて下さいね♪