みなさんこんばんは!ADのあさみんです^^*
ではでは、今日の放送を振り返っていきましょう♪
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第一木曜コーナー 『 Let's Healthy Life』
三重県看護大学 倫理学 准教授
安部彰(あべ あきら)先生にスタジオにお越しいただきました。
今回のテーマは、「看護と倫理」について
看護と倫理にどのような関係があるのでしょうか。
まず、倫理学とはどのような学問なのか伺いました!
西洋では、倫理学は哲学の一部として出発し、今日まで発展してきており
その起源は、なんと古代ギリシアにまで遡ることができる、伝統的な学問分野だそう。
哲学の特徴は「~とは何か」という、その問いのかたちによく表れており、
たとえば、「人間とは何か」や「心とは何か」は哲学のポピュラーな問いですが、これらは、物事の本質を問う問いだそう。
したがって倫理学の目的も、倫理や道徳と我々が呼んでいる現象の本質の探究にあり、
具体的には、「倫理的な意味で良いと言えるのは、どのような生き方か?」という問いや
「倫理的な意味で正しいと言えるのは、どのような行いか?」という問いを探究しているということです。
看護大学で倫理学を学ぶことには、どのような意味があるのでしょうか。
医療は、そもそも人間の生死に関わる営みということで、倫理とは切っても切れない関係にあるということ。
その証拠に、じつは医療倫理の歴史もたいへん古く、その起源は、古代ギリシアの「ヒポクラテスの誓い」にまで遡ることができるそうです。
これは、医者の倫理的な務めについて述べたもので、そこでは、安楽死の禁止が既に謳われているのだそう。
他方で、看護も人間の生活に欠かせない重要な営みとして、医療と手を携えて発展してきましたが、
20世紀を迎えると、看護に独自の倫理観を明確に打ち出すに至るそうです。
その倫理観は、現代風にいえば、「患者ファースト」とでも呼べるもので
つまり、看護職は、雨が降ろうが槍が降ろうが、なにがあっても患者の側に立つと、力強く宣言したということです!!
この宣言は、いわゆるお任せ医療がまだ当たり前だった当時において、とても画期的なものだったそうです。
すると、看護大学において倫理学を学ぶということは「患者ファースト」の本質を探究するということを意味するわけですね。
「患者ファースト」と口でいうのは簡単ですが、
いったいどうすれば真の意味で患者の側に立ったことになるのか。。
この問題は、人々の価値観が多様化し、医療技術も高度化し、
そうして医療をとりまく状況が複雑化している現代では、ますます難しい問題となりつつありるそう。
しかし、難しいぶん、探究に値する問題でもあるということで、、
先生もこの問題に取り組みはじめ、その中で少なくともいえることとして、
患者ファーストを真の意味で実践するためには、患者のケアだけでは不十分だということ。
つまり、それに加えてさらに、患者がそこに埋めこまれ、その病や苦しみの背景ともなっている環境の問題にも目を向け、
そのような社会の病理も含めてトータルにケアしていくという視点が欠かせあいということです。
従って、これからも、そのような倫理的視点と実行力を兼ね備えた看護職を世に送り出せるよう、
学生とともに看護と倫理というテーマをさらに深く探究していきたいと考えていらっしゃいます。
安倍先生、 ありがとうございました!
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今日もお聴きいただきありがとうございました!
EVENING COASTER、次回は 来週月曜、夕方17時です!