東日本大震災から8年

みなさんこんばんは!ADのありさです


2011年3月11日に発生した東日本大震災から8年がたちました。

各地で追悼式典が行われ、発生時刻の午後2時46分には鎮魂の祈りが捧げられました。

被災地はまだまだ復興の途中、被災された方々のために私たちが出来ることは何なのか。

そしてこれから起こるであろう災害に備えるためにしなくてはいけないことは何なのか、改めて考えてみようと思います。

ではさっそく、今日の放送を振り返っていきましょう~




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月曜コーナー
   Focus on JAPAN


タイムリーな話題をピックアップしてお話しいただきます。

担当して下さるのは、

皇學館大学 元教育学部長で現 特命教授 深草 正博先生です

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今日のテーマは『過去2000年の3大危機』


東日本大震災から8年を迎えた今日は、人類にとても大きな影響を与えた危機についてお話しいただきました。

まずひとつめは、535年の破局と呼ばれるものです。歴史家の間では「暗い太陽の年」と呼ばれているそうです。東ローマ帝国の歴史家・プロコピオスが「日光は一年中輝きを失って月のようだった」と話しています。

原因はジャワのクラカタウ島の火山のカルデラが過去最大の噴火をし、噴煙が成層圏まで到達しエアロゾル現象となり硫酸の細かな雨が降り注ぎました。

それが全世界的現象となり、気温低下や飢饉、洪水、疫病、戦争をもたらしたと言われています。

結果、東ローマ帝国は半ば崩壊し、アラビアの政治的変動が起き、ヨーロッパはペストにより人口が激減。東アジアでは政治が混乱します。

日本でも飢饉が起き、それをなんとかしようと仏教を導入したのではないかと考えられています。


ふたつめは、14世紀の危機。8~12世紀は全世界的に温暖化でしたが、14世紀になるとユーラシア全域で地震・洪水、長期の異常気象に見舞われます。

結果、モンゴル帝国が衰退し、1346年からペストがエジプトやシリア、東地中海沿岸部、ヨーロッパを襲います。ヨーロッパでは人口の3分の1が亡くなり、国家と社会を破滅に追い込みます。


3つめは、17世紀の危機です。太陽の黒点減少による寒冷化(小氷期)により、穀物が凶作、人々は移住したり死亡、また反乱がおきます。さらに追い打ちをかけたのが、ペルーと日本の銀生産の急減による金融危機。

その結果、ヨーロッパでは三十年戦争が起き、イギリスではピューリタン革命が起きます。

フランスではフロンドの乱、中国では明の滅亡、日本では島原の乱が起き、鎖国となりました。

鎖国も、この危機の対応策だったのではないかと先生は話します。


この3つの危機を歴史的にみると、535年に古代が崩壊し、14世紀には中世が崩壊、17世紀に近代社会が形成と、危機と時代の移り変わりがぴたりと合います。

これらは寒冷化による危機でしたが、現代は温暖化による危機を迎えています。

この危機を人類がどう乗り越えていくのか、大きな人類の英知が試される時だと先生は話されました。

深草先生、ありがとうございました!



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18時22分ごろからはこの番組!


『肺、おさむに聴け! ラジオを聴いてLung Lung Lung』


肺・呼吸器疾患の最新の医療情報を伺います。

日々、最前線で患者と向き合う医師の率直な言葉から、医療にかける思いと可能性を感じてください!

ご出演は、

松阪市民病院・呼吸器センター長 畑地 治先生です!



今日はリスナーさんからのメッセージをご紹介しました。


Q.渡した以前肺気胸と診断され、入院して空気を抜いてもらったことがありますが、これって放っておくと怖い病気なんでしょうか


とてもいい質問だと畑地先生。

肺は簡単に言えば風船と同じで、風船に穴が開けばパンクします、そういう病気が気胸だと先生。

肺がぺちゃんこになるそうです。いくら空気を抜いても穴を塞がない事には肺は膨らみません。

なので、穴が大きければ空気を抜くだけではだめなんだそうです。

穴が小さい場合、安静にしていれば自然と塞がって、自分でも気づかないうちに気胸になり治っている場合も健常人ならばあり得る話だそう。しかし、両方穴が開いてしまえば即死。

原則はきちんと病院に行って空気を抜いてもらうことだそうです。

また、一度気胸になったところは、処置して治癒はするものの破れやすくなるそうです。

怖い病態で「緊張性気胸」というものがあります。肺に片側だけに気胸が起こった場合も、左右の圧が違うので胸の真ん中の胸郭が動き命にかかわるような気胸になることもあるそうです。

ふとしたきっかけで起こるので、気胸は病院に行って安静にし、空気を抜いてもらうのが原則です。

また先生によると、一番気を付けなければならないのは、陸上にいるときよりも、スキューバをやっているときに気胸が起こった場合。

パニックになり大変危険です。なので、一回でも起こしたことがある人は潜る系のマリンスポーツはおすすめできないそうです。




市民公開講座の参加者も募集中です!

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「市民公開講座 ~知っていますか がんのこと ~乳がんと肺がん~」

2019年3月21日(木・祝) 14時開演

会場は松阪市のクラギ文化ホール。

先着800名様限定。参加は無料ですが、お申込みが必要です。

詳細やお申し込み方法など詳しくは、

松阪市民病院(電話 0598-23-1515までお問い合わせください!



さて、このコーナーでは畑地先生への質問をお待ちしています。

肺のことや他の病気のこと、それ以外でもOKです。

この番組ブログ横のバナーから送ってくださいね!

お送りいただいたメッセージを番組でご紹介させていただいた方には、松阪市民病院 呼吸器センターのオリジナルグッズをプレゼントします!

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みなさんからのメッセージお待ちしています!

※住所などの記載漏れの方が多々いらっしゃいます。メッセージを紹介してもグッズが送れませんので、忘れずに記入をお願い致します!

畑地先生、ありがとうございました!




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三重県にも今後30年以内に巨大地震が来ると予想されています。

そこで番組後半には、お子さんにもわかりやすい「ラジオと防災についての考え方」についての番組をお送りしました。

いかがでしたか?みなさんも改めてご家族で、災害への備えを話し合ってみてはいかがでしょうか?


それでは、EVENING COASTERまた明日、夕方17時です!

聞いてくださいね♪