松阪市 GELATO-YA

松阪の町を歩いていると、やわらかな甘い香りに誘われます。
その先にあるのは、小さなジェラートのお店。
今日は、GELATO-YAの竹内尚子さんがお客様です。

PXL_20250909_063408637.MP.jpg

季節ごとに表情を変えるそのショーケースには、100種類ものフレーバーが並んできました。
南国の香りただようドラゴンフルーツや、星の形がかわいいスターフルーツまで。
試行錯誤の末に完成したユニークな味わいは、まるで"世界を旅するジェラート"です。

1757482302668.jpg1757482302520.jpg

映画『ローマの休日』──オードリー・ヘップバーンがスペイン階段でジェラートを頬張るあの名場面は、世界中の人々の記憶に残っています。
国や季節を超えて小さな夢を運んでくれます.

1757482302936.jpg1757482302739.jpg

一口ごとに広がる驚きと発見。
旦那さんの「ジェラートへの愛」と、素材への探求心がぎゅっと詰まった一品です。

PXL_20250909_063847804.jpg

松阪の町から世界へ。
ショーケースの向こうには、未来への物語が続いています。

松阪市 GELATO-YA 竹内尚子さん

PXL_20250909_063258921.MP.jpg

津市 西尾梨園

津市久居は"梨の里"として知られています。
その始まりは明治の末、井戸山地区での栽培から。
百年を超える歴史の中で、梨づくりはこの地の暮らしとともに受け継がれてきました
今日は西尾梨園の西尾友秀さん、美和さんにお話を伺います。

PXL_20250830_040328210.jpg

夏の訪れを告げる『幸水』。
そして秋口に味わえる『豊水』。
『秀玉』や『あきづき』といった品種が育てられ、久居の大地に季節の彩りを添えています。

PXL_20250830_040105614.jpgPXL_20250830_040051323.jpg

土づくりに始まり、剪定や1つの実を大きく育てるための摘果、そして袋掛けといった丁寧な作業。
そのすべてが、安全で甘く、みずみずしい梨を実らせるため。
1年を通して梨の木と向き合います。

PXL_20250830_040055845.jpgPXL_20250830_040029156.jpg

今年の夏は、雨が少なく、暑さも厳しい日が続きました。
自然の恵みと向き合う梨づくりは、とても大変です。
それでも一つひとつの実に目をかけ、愛情を注ぎます。

風土に活かされる梨作り、静かな覚悟と、果実に託す祈りがそこにあります。

津市 西尾梨園 西尾友秀さん 美和さん

城下町の風情が今も色濃く残る、伊賀のまち。
石畳の小路を歩けば、かつての武家屋敷や町家が静かに佇み、時代を越えた空気が漂います。
今日は、一般社団法人忍者文化協会 森口あゆみさんがお客様です。

PXL_20250821_033202573.MP.jpg

上野城のすぐそばにある愛閑亭(あいかんてい)は静かな庭園に包まれた趣ある空間です。
ここは、忍者文化協会が最初に手掛けた場所です。

そして新たな名物として商品化した「忍び米」。
その正体は、五穀米のひとつ「黒米」です。
古くから武士や旅人の力の源ともされてきた黒米を、忍者の里・伊賀らしく「忍び米」と名付けてプロデュースしました。

PXL_20250821_033117334.jpg
                    
民泊「忍び庵」では、鷹や梟を飼育しています。
司馬遼太郎の小説「梟の城」の世界が広がります。

町並みにしっとり溶け込む忍者文化。
地域の誇りとして受け継がれていきます。

伊賀市 一般社団法人忍者文化協会 森口あゆみさん