今日のお客様は、明和町にある御絲織物株式会社の西口裕也さんです。
県内で唯一、糸の藍染めから機械織まで「御糸織」を一貫して行っている織元です。
今でも歌舞伎役者が縞の着物を着ることを「松阪を着る」と言うそうですが
松阪木綿の美しさは、柄と色。
真っ白な糸の束を藍液につけ、絞りながらゆっくりと引き揚げます。
最盛期には1000軒以上あった織物工場も昭和40年代に入ると
数軒になり、今では西口さんの会社だけになりました。
伝統産業を絶やさないために新しいことにも取り組んでいます。
藍色に染められた糸の束が風に揺れ、
その隣にある工場からは、ガシャンガシャンという機織りの音。
どこか懐かしい心地いい。
これが御糸の人の故郷の景色です。
御絲織物株式会社 西口裕也さん
多気郡明和町養川373
電話0596-55-2217