新年最初の今回は、伊賀市にある『トルタロッソ製パン』の高橋毅さんがお客様です。
今の場所にオープンしたのが9年前。
いい水に恵まれた場所です。
もともとこの地は、父と一緒に大阪から移動してパン屋さんをしようとしたときに、京都の丹波か三重県の伊賀か...古民家を探していた中で、この2ヶ所が最終的に残りました。
この立地は、見た目はボロボロで倉庫なんですが、もともとの成りは、この地区の庄屋さんであり、その後日本酒の造り酒屋さんになり、そこで一旦、動かなくなってしまった場所が、自分たちが探している中、見つけたところからのスタートとなりました。
自分の今の所の人生の大半は車のレース。
F1を目指してがんばっていた当時がずっとありまして。
その後、うまくF1に行けないというか...一つ下ぐらいまでは行ったんですけど。
そこから一旦、次のライフスタイルを探そうと、父を、父親としてというよりパン屋として尊敬していたので、一緒にパンを盛り上げていければと思い、伊賀の地でパン屋をスタートしました。
多いときは4?5000個はゆうに作りますし、平日でもお店では1000個くらい並べています。
土曜日だと2000個強くらい。
多いですね。
1個1個にストーリーがあるのが大切なんじゃないかと思います。
個人が消費するものは今、たくさんあって、それを買ったとして友だちにあげるかというと、なかなかないですね。
そんな中、ウチでは40個50個とパンを買っていく人がいて、近所の人に配るために買うという人がとても多いんですよ。
お友だちに自慢できるようなお店になることを目指しています。
自慢してもらう...僕らのパンを買うことで優越感を持ってもらい、「これ美味しいから食べて!」というように、人のつながりの役に立てたら良いなと思います。