今から3年ほど前、鈴鹿にパン屋さんがオープンしました。
コッペパンの店『バッハララ』です。
今回はお店を経営する小川透さんと久美子さんがお客様。
バッハはドイツ語で小川。
ララは小川さんご夫妻が飼っていた犬の名前です。
また、店内には透さんが作った皮製品が並べられています。
作品は小さなランドセルやバッグ、靴のキーホールダー。
お客様からは様々なオーダーが寄せられています。
もともと二人ともパンが大好きで、こんな店があったら良いな、という思いではじめました。
パン1つ召し上がっていただくことで、お肉やお野菜などの栄養も摂ることができ、しかも手軽に食べていただけるかなと思い、やってみました。
ウチのパンは小さめで丸い形をしています。
店の名前の焼印を表面に入れてあります。
みなさんがイメージするコッペパンと、すこし形が違うので、手にとっていただくお客様に「かわいいね」「小さいね」「丸いね」「これがコッペパン?」と言われます。
一応コッペパンとしてお出しさせていただいています。
みなさんが「美味しい」と言ってくださることを励みに、なんとかここまで来ることができました。
それこそ都会に行ったら、どんな店があるかな...と、二人で都会に出かけたりもしました。
原宿も青山も行きました。
田舎でのお店づくりに参考になるお店はなかなか難しかったですが、たくさんの店を二人で食べ歩いたのは良い経験でした。
お洒落とはかけ離れているかもしれませんが、精一杯、一生懸命作っています。
追求したのは『食べやすい』形、それが大きなこだわりです。
具材もたくさんではなく、小さなパンにそれなりの量を挟むことで、ひとりのお客様に何種類も食べていただきたい、というのも思いの一つでした。
手作り、ということが一番。
できるだけ安心安全な食材を取り入れ、塩分も控えめ。
余分なものは入れない、身体に優しいことをコンセプトにしています。
いろいろなお客様がいてくださり、みなさん良いお客さんばかりです。
良いお客さんに恵まれて、たくさんお話して、幸せというか本当に喜びをいただいています。
毎日違うお客さんも来ますし、常連さんも来てくれます。
何度も何度もというお客さんも、今日が初めてというお客さんもいて、本当に助けてもらっている感じです。
ご近所さんにも予めご連絡したところ、この近所全員といっていいくらい、みなさんに足を運んでいただいてもらっています。
ありがたいことです。
ご近所さんにも助けていただいています。
久しぶりに会う方もいて、「懐かしいね〜」なんて。
子どもたちが小さな頃に一緒に子育てした仲間やお母さんたちと、またここで話をできて、とても楽しいです。
今でもご近所さんがちょくちょく来てくださいますし、続いています
うちに並んでいる靴を見たときに、
「私の作っている人形の足に合うようなサイズの靴を作れませんか?」
というお話が来て、スケールを変えるだけで形自体は同じなので、形を変えるわけではないので、なんとかやってみようと作りました。
ブーツ、ランドセル。
ランドセルを作ったところ、もう一回り小さなものを作って欲しいと言われて、ちょっと大変だったんですけど、時間をくれたらチャレンジしますということで、それも作り、販売することができました。
あとは、赤いピンヒールを履くミュージカルがあって(キンキーブーツ)、それを演じる俳優産のファンの方が、そのピンヒールの赤いブーツを作って欲しいと言われて、ピンヒールは無理だと最初はお断りしました。
最初はそのお客さんも、そうですか、と帰られました。
で、また何を思ったか、数時間後にまたお店に来られて、ピンヒールは無理ですから富士山の逆さまというんですか、逆三角形的な根本の太いヒールで、先に行くに従って細いヒールを作ることはできないか、と相談されました。
じゃあ、一回できるかどうかわからないけど試してみますと、進めたところ、なんとかできたので、途中で一度見に来てもらいました。
もし気に入らなかったら、販売はしませんから、とりあえず見に来てくださいと。
で、見に来てもらったところ、けっこう気に入っていただいて。
「これ!これ!」
という感じで。
それで購入していただいたということもあります。