豊かな田園風景が広がる菰野町、ここは万古焼の産地としても栄えてきました。
今回は『有限会社山口陶器』の山口典宏さんがお客様です。
父親が創業して、僕で二代目。
昭和48年に創業して、僕が昭和50年2月に生まれているので、工場が遊び場でしたね。
まだまだものが足りない時代でしたので、作れば売れるという感じでした。
今思うと、非常に景気がよく、地場産業として地域で雇用を創出したりして、認められていました。
うちは創業は植木鉢屋からスタートしました。
それから食器屋に変わって、その後、耐熱製品も取り扱いもはじめました。
今はメインというものはないのですが、8年ほど前から自社ブランドを作りました。
それが『かもしか道具店』。
そちらの方の製造をメインで行っています。
先代がやってきた製造という部分に対して、これからものを作っていくだけではダメです。
時代は変わっていて、ものがたりない時代とものが余っている時代ということを考えたときに、このままで良いのかと悩みました。
自分自身、会社自身ですべて責任を取る仕事をしたいなということで、どこかの下請けとかどこかのOEMとかをしていたら、そこに左右されるじゃないですか。
そうすると景気が悪くなったり傾いたりしたときに、人のせいにしてしまう気がするんですよ。
それがイヤで、すべて自分の責任にしようと。
売れなければ自分の責任だし、売れれば自分の功績になります。
すべて自分の責任でしたいと思い、自社ブランドを立ち上げました。