志摩半島の入り江、的矢湾に今から100年ほど前に『佐藤養殖場』が設立されました。
豊かな海水と静かな湾が上質な的矢かきを育てています。
今回は『佐藤養殖場』の代表取締役社長の濱地大規さんがお客様です。
当社の初代が佐藤忠勇。
佐藤養殖場を会社として牡蠣の生産をはじめたのが大正14年。
もう少しで100周年を迎えます。
当時の牡蠣の養殖方法は、現在全国で行われている『垂下式養殖』という、一年で牡蠣を作る養殖方法の技術を確立したと言われています。
初代はもともと研究者だったので、牡蠣の生育過程の研究を行い、昭和期に入ってからは牡蠣を生で食べられるような浄化システムを開発して特許を取りました。
いまの近代の牡蠣養殖の基盤を先代方が作ってこられたということで、しっかりとした歴史が刻まれてきた100年だと思います。
自然の力というのは、本当に偉大だなと思います。
特に牡蠣は、海の特徴が味に出ますので、同じ県内でも場所場所によって味が変わっていくというくらい、海の味がダイレクトに味となる食材、海産物だと思います。
日本の海産物はやっぱり美味しいです。
海のものが好きな人もたくさんいらっしゃいます。
ですから、品質の高い海産物はなくてはならないものだという思いが強くあります。
その上で、さまざまな課題解決に取り組んでいかなければならないですが、やはり、ここに就職したいと思ってもらえるような企業の元気さ、待遇もそうだと思います。
いろいろな知恵を使って、『ここで働きたい』と思ってもらえるような会社になれるかな、と思います。
牡蠣づくりを通して、生で食べていただける牡蠣を出荷するときに、良い品質の牡蠣を作るということ、そこが一番大事な会社です。
作った牡蠣、作った人の思い、品質に妥協しない牡蠣づくりというのを、直接お客様にたべていただくという部分を今後、さまざまに取り組んでいきたいですね。