田中畳店

ごろんと和室で横になる。
畳の部屋はいいなと思う瞬間です。
今回は津市にある田中畳店の田中浩司さんがお客様。
畳職人になって40年が過ぎようとしています。

親が長野県と新潟県で畳関係の仕事をしていて、それで私は高校卒業してからどうするかを考えました。
畳の学校があると、叔父が勧めてきたので、面白いと思いそこへ行きました。
同じ仕事をするならと地元に戻って、同じ畳屋さんで10年ほど修業をしました。
それから自分の店を開店しました。
そこは普通の畳の学校とは違って、特殊な畳で、飾り物とか衝立、形が変わった六角形や丸い畳...そういった変わった畳を教えてくれるところでした。
そこで勉強させてもらって。
面白かったので、あとは自分で創意工夫して、ものを作り、今に至っています。

『特殊畳技能士』の資格を持ったので、他の人にはできないものを作ろうとチャレンジしています。
それが楽しいですね。
花瓶の下に敷く台を作って欲しいとの依頼がありました。
形が変わっているのが良いとのことで、六角形のものを作りました。
そうしたらそのお客さんに、「おかげさまで賞を取ることができました」と喜んでもらえました。
作りがいがありました。
他には畳の縁でカバンなども作りました。
ただ敷くための畳ではなく、いろいろなものを作ることができるということで、最近ちょっと畳離れが進んでいますが、こういうのを見ていただいたりして、見直してほしいと思っています

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