明和町斎宮、伊勢街道沿い、竹神社の近くに『みのりや』というカフェが今年オープンしました。
神社をお参りしたあとくつろぎながら休憩ができる場所。
今回は『みのりや』のオーナー、秋山実愛さんがお客様です。
もともとは大阪出身。
皇學館大学入学を機に伊勢に来まして、神道学科で学び、そこからずっと三重県です。
神職の道に進まずに、明和町の地域の活性化や地域との関わりを、学生の時から携わらせてもらって、卒業後も明和町で活動させてもらっています。
よく自分で言うのは、『なんちゃって神道学科卒』。
あまり神道のこととかも知らず、実家ももちろん神社ではありませんでした。
入学までお寺と神社の違いもわからないくらい、知らない世界に飛び込みました。
もともと日本の文化などには興味ありました。
『みのりや』が一つのメインになってくると思うのですが、竹神社と絡めて、観光をやっていくというのが、一番の取り組みです。
それに付随して、いろいろなイベントや企画を考えたり情報発信をしたりというのと、あともう一つ、明和町の業者さんと協力して作った地域ブランドがあるのですが、それをしっかり販売していくということもやっています。
明和町というか伊勢街道沿いは、かつて江戸時代はここがとても主要な道路でした。
今では電車や車を使うので、なかなか通らない道ですが、江戸時代はこの目の前の道が主要道路だったので、お茶屋さんやお土産屋さんもあって、とても賑わっていたとされています。
そのときに『擬革紙』という伝統工芸品がありました。
和紙を加工して革製品のようにする技術が江戸時代に発展しまして、江戸時代のお伊勢参りの定番のお土産といえば、擬革紙を使ったタバコ(キセル)入れ。
大流行したのですが、昭和の時代に、その技術が一度途切れてしまいました。
ですが、その子孫の方が技術を復活させ、現在は『伊勢擬革紙』として、伝統工芸品に関わる、いろいろな活動をされています。
そこを踏まえて、擬革紙の御朱印帳など、もうちょっと手にとってもらいやすいような、製品を今、擬革紙のみなさんと考えているところです。