旭酒造株式会社

櫛田川の伏流水がうまい酒を造る。
今回は、明和町にある清酒 伊勢旭の醸造元 旭酒造株式会社の西山利之さんがお客さまです。
創業は明治8年、伝統を守り地酒を作り続けています

9月から10月にかけて酒米ができます。
それからだいたい12月?2月頃...私どもでは1月から『特定名称酒』という純米大吟醸を作っております。
なぜ1月かというと酒の『寒造り』と言いまして、一番寒いときに作るというのが基本でして。
それと、気温が低いと作りやすいんです。
だいたい酒母が発行する音頭は10℃前後です。
外気温が低くないとうまく発酵しません。
酒米を蒸すと100℃以上になります。
それを5℃まで下げないといけないんです。
ということは外気温が低くて、風を当ててお米を冷やさないと5℃まで落ちません。
そうなると1月2月が一番良い時期ですね。

旭酒造では『神都の祈り』というお酒も造っています。
これは、明和町と皇学館大学、そして旭酒造が連携して作っているお酒。
このプロジェクトを担当している皇学館大学 千田良仁教授に紹介していただきます。

お米作り、そこからのお酒造り。
そしてできたお酒をみんなで販売しようということで、大学と酒蔵、農家さん、そして明和町の産学官で連携して、地元明和町の日本酒を作ろう、というプロジェクトが立ち上がりました。
明和町にある唯一の酒蔵が旭酒造ということで、こちらで作ってもらおうとお願いをしたところ、社長も喜んでプロジェクトに参加してくれました。
今年で始まってから6年目になります。
田植えから稲刈りもお手伝いします。
お米ができてから1月2月にお酒の仕込みが始まりますが、その仕込みということで、蒸したお米をみんなで冷やして発酵させるお手伝いをします。
あと、特徴的なのは、うちの大学は神道の大学なので、神主さんを目指している学生も多くいます。
そういった学生に参加してもらって、お祭りをやってもらっています。
田植えのときは『御田植祭』を、稲刈りのときは『抜き穂祭』をしたり、お酒を仕込むときにもお祭りをしたりします。
出来上がったら『神嘗祭』...1年に4回お祭りをしています。
毎年地元で穫れた『神の穂』というお米を使って、地元の旭酒造さんに作ってもらう、まさに地元100%でできたお酒を、少量ですが、毎年1500本くらい作っていただいております。

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