350年の伝統を誇る熊野大花火。
毎年8月17日、この花火を見ようと全国から人々が訪れます。
その花火大会も3年中止となりました。
しかし、多くの人の協力を得て今年は11月の金曜日、3回に分けて花火大会が行われています。
今回は『熊野市観光協会』会長であり、赤倉(あかぐら)地区であまごの養殖と民泊をしている中平孝之さんがお客様。
美しい水で育ったあまごの料理を楽しみに訪れるお客様。
そのあまごを育てる環境が、年々変わってきています。
花火について
いちばん大変なのが花火の業者さん。
3年間大会がないと、かなりの売上減になります。
伝統を残したいという思いと、地元の花火師さんを守りたい、応援したいという思いで私共が計画したというわけです。
市の方からもご協力いただき、予算もいただいて2回に渡って開催すると。
ウチとしても協会員である花火師さんを応援したいと同時に、350年続いている伝統ある花火大会をなんとか残していきたい。
その2つの思いで、今回開催することになりました。
地元の人を含めて、みなさん期待しておられるようです。
今回は15分という短い時間ですが、来年に向けて。
来年はなんとしてもやらないといけないので、その活力にしたいと思います。
あまごについて
だいたい川の水量が30%少なくなりましたし、水温が25年間でコンマ7℃上がっています。
ですから、低い水を好む魚たちにとっては住みにくい環境になっていますよね。
やはり山は広葉樹もないと良い水が出てきません。
戦後、広葉樹を全部伐採して、針葉樹に変えてしまったので山の保水力がなくなってしまいました。
水もとても少なくなっています。
ここで40年ほど経ちますが、30%ほど少なくなってしまいました。
その水が全部海に流れていっているということは、ここでコンマ7℃なら、海に行ったらもっと温度が上がっていっちゃうんですよね。
だから高水温で、海でも魚が獲れない状況になっています。
一次産業の人たちは誰しも同じですが、自然相手なので、人間の力でどうこうすることができません。
今の持続可能な開発目標は。まったくもって身に沁みて感じます。
昔の人たちはちゃんとそういう面を考えて木を植えていたし、伐採するにも計画的にしていたのだと思います