保田商店

『桑名もち小麦』
パンやパンケーキ、パスタなどに使われもっちりとした食感が人気です。
今回は、桑名市にある食材卸問屋『保田商店』の保田与志彦さんがお客様。
保田さんは地元の農家と一緒に「桑名もち小麦」のブランド化に取り組んでいます。

当社の歴史からいうと、江戸時代の末期には三重県の桑名で商売をさしていただいていて、その頃は材木商をしていたそうですが、そこから両替商、飛脚、などを経て糖粉商...砂糖と小麦を扱うようになって五代と言われています。
桑名は三重県の中でも、どちらかというと古い街でありますので、私だけではなく、そうした会社も活躍されているので、その中の一つとしてがんばっております。
もともとサラリーマンをしていて、その後家業を継ぎました。
卸という存在が、みなさんご存知の通り、ちょっとずつなくなってきています。
自分の中でも、『卸』というものへのやりがいの部分にちょっと自分の中で疑問があったりして、そうした中で、15年ほど前からインターネットが普及しつつあり、これまでだとデリバリーで地域内での商売だったのが、そうではなく、ネットを使って全国でやっていこうと。
それが『もち小麦』でした。
特徴もあって、美味しさを感じやすいので、桑名で作ってブランド化できないかと考えていたところ、たまたま農家さんであるRCさん(ライスセンター)と意気投合して、桑名で地産地消も含めて、そういう活動をしようと、はじまりました。

農家さんはとても大変で、被害があったら全滅とか、ニュースでやっていますよね。
ですから補助金がたくさん出るものに転作するとか、そういった中、ライスセンターの伊藤さんは、自分自身でお米を売っていたので、
自分の思いをお客さんに届けたい。
小麦って実は、普通に作っていると混ぜられてしまうんですよ。
でも、ウチが全部買い取ることによって、自分の作った作物が、ウチからきちんと消費者に届くということに共感し賛同してもらったので、根本は情熱のある農家さんと出会ったということが、私の幸運でした。
本当は自分で作ったりとかも考えましたが、餅は餅屋に任せて。
自分のやるべきところはブランディングなどなので、栽培についてのアドバイスというよりも、栽培現場を見ていただく機会を増やすとか、小麦に対しての理解を深めてもらうことが私の仕事だと思っています。
実は12月3日に、毎年、畑で『種まきまつり』というのを開催しているので、だいたい70名くらいで参加してもらっています。
そういう機会をみなさんに提供したいですね

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