今回は『尾鷲市水産農林課 農林振興係』の大川健志さんと『尾鷲市農業支援地域おこし協力隊』の日下浩辰さんがお客様です。
尾鷲市が取り組む有機農業について大川さんにお話を伺います。
こだわりの農法で作られたフルーツや野菜は、どんな味なのでしょうか
農林水産省が、2050年までに有機農業の面積を増やしていくという、『みどりの食料システム戦略』というのを打ち出しました。
尾鷲市もサスティナブルシティの実現に向けて、『ゼロ・カーボンシティ宣言』を打ち出しまして、そこで尾鷲市の取り組みと農林水産省の取り組みが合致したということで、尾鷲市も有機農業の推進に取り組んでいるというところが経緯です。
いま、この有機農業の具体的な取り組みとして、有機農業を推進していくための計画づくりを現在行っています。
その中で具体的に取り組んでいるのが、有機農業に詳しい専門家に実際に尾鷲市に来ていただいて、現地の指導や講習、講演会をしていただきます。
あとはスマート農業の取り組みというところで、ドローンを使った散布を行います。
プラズマ殺菌による、柑橘類の保管にも、有機農業の推進として取り組んでいるところです。
僕の地域おこし協力隊としてのミッションは、天満浦の耕作放棄地になっている甘夏畑の再生です。
自然に極力逆らわない『DOHOスタイル』と呼ばれる道法正徳さんの農法で甘夏を作っています
簡単に言うと、植物が本来持っている力を最大限に引き出すための農法という言葉が、一番ピッタリかなと思っています。
枝を垂直にしてあげて、葉っぱを縛ってあげる。
普通に見たらいじめていると思うじゃないですか。
その、いじめている農法として成功しているのは、この『DOHOスタイル』以外にもいろいろやっていらっしゃると思います。
トマトとかもそうですよね。
水を与えないことによって糖度が上がったり。
一見いじめているように見えて、実は植物的には心地よい状況が、そういう姿勢なのではと。
栽培する上で、どういう姿勢が一番、植物によって心地よく、効率よく成長していけるかということろを突き詰めていったのが『DOHOスタイル』なんですね。