毎週金曜日 16:45~16:55 子育て、教育に関する保護者のみなさんからの悩みや質問に答え、アドバイスを送る相談室を設けます。 皆さんからの質問や感想などメールでどんどんお寄せください。また、タイムリーな安藤大作からのメッセージもお届けします。

中学3年生の数学に親がついていけません。教えることができない。塾にお任せでいいのでしょうか

今週も、番組をお聴きいただきありがとうございました。
今週は、ラジオネーム自転車通勤さんからのご相談でした・・・

***************
先生こんにちは。いつも楽しく聞いております。
私も悩みがありまして中学3年生の娘の数学の勉強を見てあげたいと思っているのですが、正直、私自身がもう数学についていけません。「こんなことも分からないの?」と娘にバカにされることもあり、教えてあげたい気持ちはあるのに、だんだん自信がなくなってきました。親として、分からないことを恥ずかしいと思わずに娘を応援したいのですが、こんなとき、どう接したらいいでしょうか。塾には行っているので塾におまかせでいいのでしょうか 
*************

安藤先生からのアドバイスです
親としては、子どもに勉強を教えてあげたいと思うものです。しかし、ここで大切なのは、「親が教えること」そのものが目的ではないということです。
本当に大切なのは、娘さんが自信を持ち、しっかりと学力を身につけていくことではないでしょうか。

そう考えると、親が無理をして教えようとしなくても大丈夫です。むしろ、「お母さんに教えて」と、娘さんに教えてもらう方法もあります。
勉強は、ただ知識を知っているだけでは、なかなか自分の力になりません。
「知る」 「わかる」 「自分でやってみる」 そして「人に教える」。
人にわかりやすく説明しようとすると、自分自身が本当に理解していなければなりません。つまり、誰かに教えることは、自分の理解をより深めることにつながるのです。
娘さんが問題を解き、お母さんに「ここはこう考えるんだよ」と教える。そして、お母さんが「そういうことなんだ!」と理解する。
その経験は、娘さんにとって大きな自信にもなるでしょう。
さらに、自分が理解したことを友達と分かち合うことで、知識はより確かなものになっていきます。
親がすべてを教えられなくても大丈夫です。

大切なのは、子どもの学力を伸ばすこと、そして子ども自身が「わかる」「できる」という喜びを感じることです。
わからないことがあるなら、親が先生にならなくてもいいのです。
「お母さんに教えて」と、子どもに先生になってもらう。
そんな関わり方も、子どもの学ぶ力を伸ばす、素敵な方法のひとつなのではないでしょうか。もし娘さんの説明を聞いていて、「え? どういうこと?」とわからないことがあったら、素直に「また教えてね」と言ってみてはいかがでしょうか。

「お母さんも数学ができるようになりたいから、時々教えてね」
そんなふうに声をかけてみるのもいいと思います。
娘さんも、「仕方ないなあ」と言いながら教えてくれるかもしれません。でも、そのくらいの自然なやりとりで十分なのです。
子どもが小さい頃を思い出してみてください。
「ママ見て! できるようになったよ」
「ママ、見て!」
10歳くらいまでの子どもたちは、できるようになったことを、お母さんに一生懸命見せてくれます。

そして、お母さんが笑顔で「すごいね」「できるようになったね」と喜んでくれる。
その笑顔が見たいから、子どもはまた頑張ろうとします。
娘さんはもう中学3年生です。でも、小さかった頃の「ママ、見て」という気持ちが、すべてなくなってしまったわけではないと思います。
「お母さんに教えてあげようか?」
「ここは、こうやって考えるんだよ」
「そうなんだ! すごいね。お母さんにもわかったよ」
そんなやりとりの中にも、あの頃の「ママ、見て」という気持ちが、きっとどこかにあるのではないでしょうか。
時々で構いません。
「また教えてね」
「お母さんも賢くなりたいから、教えてね」
そんなふうに、お互いの立場を少し入れ替えてみる。
すると、娘さんの中にあった、幼い頃の純粋でまっすぐな「見てほしい」「わかってほしい」というエネルギーが、もう一度生まれてくるかもしれません。

親がだんだん子どもに勉強を教えられなくなってくることは、決して悪いことではありません。
それだけ子どもが成長し、自分で学び、親に教えられるところまで来たということです。「教えてあげる親」から、ときには「教えてもらう親」へ。
そんな関係の変化も、子どもの成長を喜ぶことのできる、素敵な親子の時間になるのではないでしょうか。
**************

安藤先生へのご相談は
メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!
その後のエピソードなども
お待ちしています!

この記事をシェア

▲ ページトップへ