今週も、番組をお聴きいただきありがとうございました。
今週は、ラジオネーム はるみさん からのご相談でした・・・
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先生こんにちは。高校3年生の娘のことで相談です。娘は、良く言えば要領がよく、悪く言えば、人を上手に使ってしまうところがあります。友達に対しても、自分では少し難しいようなことを頼んだり、無理を言ったりすることがあるようです。そして、それを友達ができないと、かなり強く責めてしまうこともあります。
私も「そんな言い方をしたら相手が傷つくよ」「何でも人にやってもらって当たり前だと思ったらいけない」ときつく叱るのですが、娘は「だって、やってくれるし......」と言います。
その言葉を聞くと、親としてとても心配になります。
自分は何もせず、相手を動かそうとするようなところは、何とか直してほしいと思っています。正直、「わが子ながら、どうしてこんなふうになってしまったんだろう」と思ってしまうこともあります。
高校3年生という年齢からでも、人との関わり方や相手を思いやる気持ちを変えていくことはできるのでしょうか。
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安藤先生からのアドバイスです
高校3年生という年代でもありますから、少し難しいお話になるかもしれませんね。お友達や周りの人に無理なことを頼んで、それができなかった時に強く責めてしまう、ということですよね。もちろん、「無理を言ってはいけない」と注意することも必要かもしれません。
でも、今回気になるのは、その後に相手を強く責めてしまうというところです。
もしかすると心の奥には、「誰かを責めたい」「攻撃したい」という気持ちがあるのかもしれません。
そして、その気持ちを実現するために、無意識のうちに相手に無理なことを求めてしまっている......そんなことも考えられるんですね。 では、なぜ人を責めたくなるのか。
もしかすると、その心の奥には、自分自身を責めている気持ちがあるのかもしれません。相手を許せないように見えて、実は自分自身を許せていない。「本当はこうなりたかったのに、そうなれなかった」「自分はもっとできると思っていたのに、できなかった」「そんな自分が好きになれない」そんなふうに、自分自身に失望している部分があるのかもしれません。自分を軽んじたり、責めたりしていると、不思議なことに、鏡に映すように他人のことも軽んじてしまうことがあります。 自分を責めるように、人も責めてしまう。そんな無意識の心の動きがあるのかもしれませんね。では、どうすればいいのかというと、まずは自分自身への自信を少しずつ取り戻していくことだと思います。本当に些細なことからでいいんです。例えば、「電気つけてくれる?」「お醤油取ってくれる?」「これ、ちょっと重いから手伝ってくれる?」。高校3年生の娘さんですから、「お手伝いをしなさい」と言っても、なかなか素直にはいかないかもしれません。でも、日常の中でちょっと頼ってみる。そして、してくれた時には、笑顔で「ありがとう、助かったわ」と伝えるんです。自分が誰かの役に立てた。誰かが喜んでくれた。そんな小さな経験を積み重ねていくことで、「自分も案外悪くないな」「自分にも人の役に立てることがあるんだな」と、自分自身を少しずつ肯定できるようになることがあります。自分に優しくなれると、不思議と人にも優しくなれるものです。すぐに大きく変わることはないかもしれません。でも、そんな小さな積み重ねの中で、少しずつ変わり始めることもあるのではないでしょうか。相手を責めることで動かそうとする。
もっと言えば、恐怖を与えることで相手を自分の思うように動かそうとしてしまう。
でも、それを本人が本当に望んでいるのかというと、私は必ずしもそうではないと思うんです。
本当は、人を怖がらせたり、責めたりしたいわけではない。ただ、そうすることで、自分の心の中にある何かの穴を埋めようとしているのかもしれません。
もしかすると、本人自身もこれまでに、恐怖によって動かされた経験があるのかもしれませんね。
だからこそ、「あなたは何かができるから素晴らしいんじゃない。存在しているだけで価値があるんだよ」と伝えてあげることも、とても大切だと思います。
そして、もし何かボランティアなどに参加する機会があれば、それも一つかもしれません。
自分が行動したことで誰かが笑顔になった。
誰かの役に立つことができた。
そして、「ありがとう」と言ってもらえた。
そんな経験を少しずつ重ねていく。
すると、「自分にも価値がある」と感じられるようになります。そして、自分に価値があると思えるようになると、同じように「相手にも価値がある」ということを、頭ではなく心で感じられるようになっていくのではないでしょうか。
もちろん、「そんなことをしてはいけない」と伝えることも正論ですし、大切なことです。
ただ、これは単純に正しい、間違っているという問題だけではないのかもしれません。もっと心の奥深くにある、本人も気づいていない感情が関係していることもあります。だからこそ、正論だけで変えようとするのは、なかなか難しいこともあります。まずは、誰かの笑顔を見ること。そして、自分の行動によって「ありがとう」と言ってもらうこと。そんな場面を少しずつ増やしていくことが、変わるための最初の一歩になるのかもしれません。そして、今はこういう状況にあるとしても、決して「悪い子」だと決めつけないでほしいんです。
むしろ、本当はとても純粋で、優しいものを持っている子なのかもしれません。
ただ、何かの出来事で傷つき、その心の傷や満たされない思いを、今はたまたま「人を責める」という方法で埋めようとしているだけなのかもしれません。
だからこそ、その子の中にある本来の優しさや、自分自身の価値に気づけるような経験を、少しずつ増やしていけたらいいのではないでしょうか。
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